明大生が悪質な客引きで逮捕。「ぼったくり居酒屋」を回避するには…
11月5日、明治大学の学生が偽計業務妨害の疑いで逮捕されました。新宿歌舞伎町の路上で居酒屋を予約していた客に対して「系列店に案内します」などと虚偽の説明をして別の店舗へ案内したとのことです。
年末を控え、繁華街にはたくさんの客引きがたむろし始める時期ですが、「キャッチ」行為に関するトラブルは後を絶ちません。今回、元居酒屋店勤務の増本隆也さん(仮名・35歳)に絶対に客引きにぼったくられない方法と、悪質キャッチの手口を解説してもらいました。
客引き界隈の専門用語「ひっくり返し」
増本さんによると、今回の容疑者が逮捕される原因となった業務妨害行為は客引きの中では常套手段だそうです。
「彼がやったのは俗にいう“ひっくり返し”という手法です。別の店を予約している客を自分の店に入れるために、予約されていた店舗の従業員のフリをして『予約席の隣に海外からの団体客が来て騒がしいので、近くの系列店に割引でご案内します』と、嘘の理由を伝える。
あるいは『ビールサーバーが故障したので、割引きして系列店に案内します』など、とにかくそれらしい理由で、客を横取りするという行為です。年末を控え、見せしめで逮捕された部分もあると思うのですが、“ひっくり返し”自体は客引き界隈で、何年も前から行われています」
自分が予約した店の従業員だと思ったら、実は別店舗の客引きだった、というのはなかなか怖い事態ですよね。
ぼったくりを判断するには
では、どのようにしてぼったくりかどうか判断すれば良いのでしょうか。
「確実なのは、『別店舗で』と言われた瞬間に、予約していた店に自分で電話することですね。そうすれば、客引きが予約していた店舗の従業員なのかが一発でわかります。
客引きたちにとって“ひっくり返し”は常套手段なので、インカムを使って店内とコンタクトを取っているフリをするなど、やり口はかなり巧妙です。なんとなく信用できそうとか、噓っぽくないといった感覚に頼ってしまうと失敗します」