仕事で衝突を回避し「安心感を与える」話し方のコツ
社会に出ると、様々な立場や価値観の人と日々接し、会話をする機会が増えるだろう。当然、互いの意見が食い違うことも発生するようになるが、その度に衝突するのは疲れるし、できれば避けたいところ。
働き方改革コンサルティングなどを手掛ける株式会社ビジネスウォリアーズ代表取締役、相原秀哉氏が「仕事で相手と衝突したときの効果的な対処法」を解説する(以下、相原氏寄稿)。
まずは相手の立場に立ってみる
自分の仕事や職場での立場などが変わってくると、相手と衝突しても引くに引けず、互いに主張し合うばかりで議論は平行線のまま。場合によっては、修復不可能と思えるほどの状態に陥ってしまいます。
このようなとき、「なぜ相手はこちらのことを理解してくれないのか」と、相手の誤りを正して、自分の正当性を訴えようと躍起になっていないでしょうか。頭の中は「間違っているのは相手で正しいのは自分だ」という思いに支配されているかもしれません。
あなたは相手の議論の欠陥を見つけて攻撃したり、自分の議論の正しさをより強く訴える。それすら無駄だと感じれば、相手とのコミュニケーションを諦めてしまうかもしれません。
残念ながら、これらのアクションはいずれも生産的とはいえません。仮に論破できたとしても、相手は今後あなたに攻撃されることを恐れて無用な衝突を回避しようと、コミュニケーションそのものを避けるようになるかもしれません。
非生産的なコミュニケーションとは?
ここで視点を変えて、相手の立場に立ってみましょう。向き合っている相手から「正しいのは私だ。あなたは間違っている」と言われたらどう感じますか。きっとムカッとするのではないでしょうか。
また、自分の議論の正しさをより強く訴えかけた結果、相手に「同じ議論をただ繰り返すだけで話を聴く耳を持たない人だ」と判断されるでしょう。
コミュニケーションを諦めてしまった場合、相手は「あなたが真剣に仕事に取り組まない人だ」とレッテルを貼られる可能性も生じます。
いずれにせよ、これらのアクションのどれも前向きな状況に発展させることはできません。それでは相手と意見が対立した場合は、どう対応すればよいのでしょうか。