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お金や評価につながるアウトプットを、やり続けられる人の日常習慣

学び

アウトプットし続ける人が持つ「反応する習慣」

 ただ、ハードルが高かろうが何だろうが、アウトプットを続けて自分の考えを発信するクセをつけることの重要性は変わりません。いきなりトップレベルにいくのは難しくとも、毎日少しずつトレーニングすべきではあります。とはいえ、通常そんなに面白い経験を山ほどしているわけではないし、本を大量に読み、咀嚼し、アウトプットに耐えうるインプットをすることも簡単ではありません。

 ぼくは3年半前からブログを書いていて、ビジネス書も2冊出しています。YouTubeでビジネス講義も発信しています。そういう活動をしていく中で、「安定してアウトプットを出し続ける人たち」に会ってきました。みなさんいろいろなバックグラウンドやスキルがあり、一見共通点がないように見えます。しかし、ぼくはひとつ「これは!」と思う共通点を見つけました。

 それは、「反応すること」です。誰かが助けを求めていたら積極的に助けたり、人を紹介したりするし、面白い本や映画があったらどんどん周りに紹介する。誰かがFacebookやTwitterで意見を求めていたら、すぐにコメントを書いたりアンケートに答えたりするし、面白いニュースがあったら自分のコメントを付けた上で自分のSNSにポストする。それが習慣になっている人がほとんどでした。外界からの刺激に対して、何かしらの反応を返す確率が大変高いのです。

 また、社内で目立つ人も同じような性向を持っています。役に立ちそうな資料を見つけたらどんどん共有したり、困っているチームメンバーを助けたりしています。

周りの刺激にどう反応するか

ビジネスマン

 自分でゼロから発信することはなかなかハードルが高いのですが、「周りの刺激に対して反応すること」はそんなに難しくないのです。その中でだんだんとアウトプットするクセを付け、さらに「こういう書き方、発言をしたらより刺さるかな」と表現の練習もして……とやっていくうちに、いつの間にか安定してアウトプットを出し続けられる人になっていくのです。

 あなたは周りからの刺激に対してどう反応していますか。なんとなく冷淡に流しているだけになっていませんか。もしアウトプットを安定的にし続ける人になりたいのであれば、まず「反応すること」から始めてみましょう。それができる人は、自然とアウトプットできるようになっていきますよ。

連載・現役コンサルタントのシンプル仕事術

<TEXT/Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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