昇進する時が危ない!今の職場を見切るタイミング
昇進や特別な役割に任命されたら転職を考える
昇進は嬉しいものです。今までの努力が全て報われ、やる気に満ち溢れるでしょう。特別な任務を任せられるのも同様です。
ただし、注意したほうがいいのが、急成長している企業で、オーナー経営者の権限が強い時です。なぜかというと、昇進や特別な任務を与えることは、経営者の「あなたに辞められたら困る」「もっと仕事をして欲しい」という下心があるからです。
私は優秀な社員が、「上司に『辞めたい』と相談したら出世した」というようなケースをたくさん見てきています。最近は減りましたが、管理職に昇進させ、残業代を支払わないように誤魔化すケースもあります。
オーナー企業で組織も大きくなければ、役職はあまり関係ありません。社長に提案して決済をもらえばいいだけの話です。嬉しい気持ちをおさえ、冷静に「利用されていないか?」と考えましょう。
戦略的に育成される人材は組織のわずか5%
ある一定以上の規模の組織で、人事制度がきちんと運用されている企業の昇進も、同期トップクラスでの昇進であれば基本素直に受けていいでしょう。
危険なのは、同期トップより数年遅れで昇進した時です。企業はどこでも人手不足。企業は他社に移られるくらいなら、我社で飼い殺しにしようと考えます。
実は、企業の中で経営陣に認められ、戦略的に育成される人材は、全社員の5%ほどしかいません。その候補に選ばれる(た)社員が10%、残りの85%の人材は、言わば玉突きで異動や昇進となります。
「玉突きで昇進?」とびっくりする人もいるでしょうが、企業には人事用語でいう「滞留ゾーン」が存在します。