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I am sorry.は、謝罪の「ごめんなさい」という意味だけではない

コラム

「それは残念でしたね」と言われて返す言葉は?

落ち込む

※画像はイメージです

 I feel sorry for her.のように、「For +人」も使えます。これは「(彼女のために)残念に思う」という意味で、「彼女を気の毒に思う」のように同情のニュアンスがあります。

 誰かを亡くしたり、残念なニュースがあったりした場合、誰かにI am sorry.と声を掛けられたら、その返答はThank you.が一般的です。日本語だと、「それは残念でしたね」と言われて「はい」とか「そうなんです」程度しか返す言葉がありません。英語だと「いたわってくれてありがとう」の意味でThank you.となります。

 どうしても日本語を直訳すると、「残念でしたね」はThat is sad.とか学校で学んだThat is too bad.を口にしてしまいがちです。英語として誤ってはいませんが、ネイティブスピーカーにはやや他人事で心がこもっていないイメージを与えてしまうかもしれません。主語がIのI am sorry.と、Thatのように物であるThat is sad.の違いもあるでしょう。

 上記のほかにも「誰かが入院してしまった」「楽しみにしていたイベントが中止になってしまった」「休暇が雨で台無しになってしまった」「彼氏(彼女)に振られた」などの状況でもI am sorry.は使えます。

 この表現を使わなくて済むのであればそれに越したことはありませんが、知っておくと非常に便利で、心を通わせることのできる表現です。

<TEXT/木内裕也>

会議通訳者、ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者のシャドーイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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