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同期で実力差がつくのはなぜ?ビジネスで「伸びる人/伸びない人」を分けるもの

学び

伸びる若手は「挫折」を経験している

失敗したビジネスマン

 すぐに指摘を血肉にできる伸びる若手は、過去に何らかの「挫折」を経験していることが多かったのです。

 部活でも研究でもインターンでも、「自分の現在の力では到底クリアできない」と感じる高いハードルにぶち当たり、それをなんとか必死に乗り越えようと苦労した経験がある人、その人たちの伸びるスピードは非常に速かったのです。

 それは当然のことです。「自分一人の力では達成できないことがある」ということが心底わかっているからこそ、他の人からのアドバイスを素直に聞こうと思えるし、真剣に行動改善をするクセがついているのです。

 対照的に、今までなんとなくうまくこなしてきた人には、この粘りがありません。指摘を受けると「怒られた、怖い、なんとかこの場を乗り切ろう」としか考えられず、自分自身を変えていく、成長していくという価値観をそもそも持ち合わせていないのです。それでは、自分の実力はつかないですよね。

 ぼく自身、大学を卒業するまでは大した挫折もせず、なんとなく過ごしてきました。大学時代に何かに本気で取り組むこともなく、つらい思いをすることもありませんでした。

 しかし、社会人になって「このままでは自分は通用しない」と思い知らされ、そこから成長が始まったように思えます。もしそこでも挫折をしていなかったら、そのまま「なんとなく」の人生を歩むことになっていたかもしれません。

「自分、今まで挫折なんてしなかったな」と感じたあなた、ぜひ今の仕事に本気で取り組み、挫折してみてください。挫折の味は苦いですが、その苦さは必ずあなたの将来を輝かせる糧となりますよ。

<TEXT/Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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