日本のマンションは「オワコン」なのか?住宅購入の注意点
数年前の住宅購入で勝っているのはどんな人?
実際に、リーマンショックから震災直後あたりまで、東京の不動産・マンションは底値圏にありました。
特に東京はまだ成長しており、世界都市ランキングでも3位に入ります。世界基準で見ても、東京は類い稀な大都市で、この中心部で値上がりすることを計算して家を買うというのは、東京の都市成長力に賭けるという意味でもあります。
ここで、「住宅ローンの月々返済額だけを考えて、近郊・郊外にマンションを買った人」と「ここが底値!と、山手線の内側に返済比率が危険なくらいまでに高級なマンションを買った人」。わずか数年ですが、現時点で数千万円の資産価値の差が出ています。
坪単価330万円の土地が500万円以上に
言い換えれば、住宅ローンは単に自分と家族が住む住宅を買うためではなく、値上がり確実と踏んで、低金利の資金調達手段として体を張った人が、資本主義のゲームでは勝っているということです。
実際、震災1年後に坪単価330万円の物件を勇気を出して買った人は、現在坪500万円以上に値上がりしている一方で、当時坪250万の物件は現在250万~310万円程度の評価、そして当時坪180万円の物件は、150万~190万円くらいの評価であることが多いのです。
もちろん、この8年間で、震災後まもなく起こると噂されていた首都直下型大地震が起こらなかったことや景気が拡大したこと、金融クラッシュなどがなかったことなど数々の幸運もありました。