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会社に頼れない今、20代から「老後のために」準備できることは?

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資産としての自分を高める3か条とは?

仕事

※画像はイメージです

――とはいえ、誰もが複業を始めるバイタリティはないと思うのですが、そういった人は、老後はやはり清掃や警備といった仕事をするしかないのでしょうか。

矢部:そこまで悲観的になる必要もないと思いますよ。老人ならではの細やかさ、豊富な経験、丁寧さをウリにした高付加価値サービスの需要はなくなりません。「体力」「頼りになると思われるような見た目」「若い人とうまくやっていけるコミュニケーション能力・プライドの棚卸し」の3つを大事にして、「頑固」「ヨボヨボ」とは逆の「いい老人」になると、仕事の幅はぐっと広がります。

 今のうちから、そういったことを意識して体力、気力、コミュニケーション力を保ち続けること、それはレバレッジにはならないかもしれないけど、自分という労働資産の元本保証にはなるはずです。

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■資産としての自分を高める3か条

1. 健康に働き続けられる体力を維持すること
2. 優しく、頼りたくなる感じのいい見た目
3. 若い人と仲良くやれるプライドの棚卸し
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【矢部 武】
ジャーナリスト。米ロサンゼルスタイムス紙東京支局記者を経てフリーに。著書に『ひとりで死んでも孤独じゃない―「自立死」先進国アメリカ』など

【西村創一朗】
複業研究家。HARES(ヘアーズ)代表取締役、ランサーズ複業社員、HRマーケター、NPO法人ファザーリングジャパン理事

― 老後の仕事を今から考える ―

<取材・文/中村裕一 小川知子 牧野早菜生(本誌) 撮影/福本邦洋>

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