「ラーメン凪」代表が語る、人の育て方「ポストが赤いのも自分の責任と思え」
「働きたくない」と主張する若者にどう教えるか
土台にあるのは「みんなで戦えるような環境」だと話す生田さん。ことラーメン業界においては、異業種の参入が増えていることから「ありえないひらめきができる人が求められている」とも。
また世間には「自分の仕事にやりがいを見いだせず働きたくない」という若者も増えていています。彼らに、生田さんは「自分たちの世代とはあまり差がない。働くうえでの“気づき”の感性を磨いてほしい」とアドバイスをします。
「与えられた仕事をきちんとこなすのは当然として、働くならやはり『毎日を大切にしてほしい』というのが率直な思いです。そこで必要になってくるのが“気づきの感性”。
同じ物事に直面しても一歩しか進まない人もいれば、百歩も進む人もいますが、結局その違いというのは本人の受け止め方しかない。経験にムダはないし、毎日何かしらの発見に出合えれば仕事にもやりがいが生まれてきます」
20代のビジネスマンに伝えたいことは?
若手のビジネスパーソンにとっては、自分自身の将来像を描くことも重要。一代でグループを成長させてきた生田さんは、10年後を見据えるならば「受け身なままの発想を変えて欲しい」と話します。
「僕にとってのラーメン業界への入り口、初めに就職した一蘭では『何事も自分のことと思え』と教えられた。僕自身の考えを変えるきっかけにもなった言葉なのですが、『他人の責任にばかりしていると上手くいかない』んです。
例えば、社員が辞めると『あんなに可愛がってやったのに』と相手を責める経営者もいますが、僕は『彼が活躍できるような環境を整えられなかった自分が悪い』と思うようにしている。それはすべてを自分の責任だと思うから。そこから、いろいろな選択肢が見えてくる」