英単語「Fishy」、日本人が知らない「魚のような」以外の意味
Fishはもちろん「魚」。でもFishの後にYを付けてFishyとすると、どんな意味になるでしょうか?
大きく2つの意味があります。1つ目は「魚のような」という意味。Yを付けると形容詞になるという点では、Salt(塩)にYを付けてSalty(塩っぽい・しょっぱい)という意味にするのと似ています。
この用法のFishyは、多くの場合Smell(臭い)と一緒に使われるので、Fishy Smell=「魚のような臭い」=「生臭い」です。
「名刺+Y」の表現はなんと訳するか?
【第26回】Fishy
「生臭いを英語で何というか?」と突然聞かれると、答えに迷いそうですが、腐りかけの魚の臭いを想像してみると、イメージが沸くのではないでしょうか? 魚をさばいた後の手の臭いを思い出してみてください。
同じように「名刺+Y」はSugaryがありますね。「砂糖のような」ですから「甘い」の意味。Sweetよりも砂糖のイメージが強い、「甘ったるい」のニュアンスに似ているでしょう。人工甘味料が入っていたり、シロップを使っているようなカクテル系のアルコールも、よくSugaryと表現されています。
さて、Fishyの2つ目の意味は「怪しい」とか「いかがわしい」の意味。例えば商談に行った際、どうも先方の言う話が良いことばかりで裏がありそうということがありますね。
本当にそんないい話があるのだろうかと疑ってしまうようなケースです。
婉曲的な表現をすることが多いのは英語も同じ
そんな時はThe proposal sounds fishy.です。The proposal is fishy.と直接的に表現してもよいですが、「あの提案は怪しい」というより、「あの提案は怪しい響きがある」と婉曲的な表現をすることが多いのは英語でも同じです。
また、There is something fishy about……という表現もよく使われます。There is something fishy about the proposal.と言えます。
Fishyは形容詞ですから、上記のようにBe動詞の後に使ってもいいですし、Soundの後につなげてもOKです。また、Lookも使えます。例としてはHis business plan looks fishy.「彼のビジネスプランは怪しい」が挙げられます。
どちらかというとスラングに近い表現ですから、友達や同僚とは使えますが、クライアント相手に使ってしまうと問題があります。日本語にすると「うさん臭い」ですね。