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「イソ弁」ってどんな弁護士?法律業界のウラ用語

コラム

A.司法制度改革後の新司法試験

 2006年から実施されている司法試験を「新司法試験」「新試験」と呼び、それ以前の司法試験を「旧司法試験」と呼びます。新試験の受験資格は、法科大学院を修了した者か、「司法試験予備試験」に合格した者。ちなみに司法試験予備試験の受験には、学歴や年齢制限はありません。そのため、高校在学中に合格した例もあります。

 旧試験は受験回数の制限がなかったため、10年以上司法浪人をして挑戦し続ける人も珍しくありませんでした。しかし新試験は、受験資格を得てから「5年以内3回まで」の受験で合格しなければなりません。

 そう聞くと、「旧試験よりも合格が難しいのでは?」と思いますが、新試験は弁護士の数を増やすことを目的に改正されたという事情があります。実際、合格率は旧試験時代の2~3%から、約25%に増加しています。

 旧試験時代のベテラン弁護士が、新試験で受かった若手弁護士に複雑な思いを抱くのは、無理もないのかもしれませんね。

<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/東山美紗(SPA!DOL)>

※参考:『ズレまくり!正しすぎる法律用語

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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