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着実にパーで上がる。プロが“ホールの3打目”で意識することは?/三觜喜一

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 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson67 残り40ヤードから、着実にパーで上がる

【前回を参照】⇒Lesson66

 プロのコース戦略を学ぶ3回目。大箱根カントリークラブ、1番ホール・パー5。左OBを避け、フェードボールでティショットを右サイドに運び、2打目で右のラフからレイアップしたところまでが前回の内容。それを受け、今回は最も重要となる3打目について解説します。

 ピン位置はグリーン奥で、距離は40ヤード。ピンまでの間にハザードやラフはありませんが、ややつま先下がりのライ。強くはないけれど左からアゲンストの風がきています。この状況からならワンピン以内に寄せ、あわよくばバーディ、悪くてもパーで収めたいところです

プロがまず気にする「攻め方」とは?

誰も知らなかったゴルフの真実

 ここでプロがまず気にするのはグリーンの硬さ。軟らかければピン狙いで突っ込んでいきますが、硬いとそうはいきません。スタートホールなので硬さがわかりませんが、冬場の朝だと軟らかくはない。硬いと突っ込んだ場合にグリーンをオーバーする可能性があり、そうなるとパーも危うくなりますから、グリーン面を長く使って手前から転がして寄せる戦術を選びます。

 ややつま先下がりのライである点も転がしを選ぶ理由。ショットでもそうですが、つま先下がりはボールが上がりづらいライです。逆に考えれば転がしやすいということですから、このケースで転がすのは理にかなったチョイスと言えます。

 転がすので、クラブはロフトが少ない52度のSWを使います。ボールを上げてピンに突っ込むなら58度ですが、アゲインストの風もあるので52度。フォローの風なら58度もありです。

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