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ピンまでの距離は200ヤード。プロが教える“最適なセカンドショット”/三觜喜一

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 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

三觜喜一氏(日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級)

Lesson66 パー5セカンドショットの打ち方

【前回を参照】⇒Lesson65

 前回は大箱根カントリークラブの1番ホール・パー5、打ち上げのティーショットの戦略と打ち方を紹介しました。左OBを避けてフェードボールで右サイドを狙ったティーショットは、フェアウェイには残らなかったもののグリーンが狙えるポジションに運べました

 今回はそこからのセカンドショットを考えます。ピンまでの距離は200ヤード。ボールはラフで、まあまあ沈んでいますが、枯れた冬芝ということもあり、グリーンを狙えるライです。この状況でプロが考えるのは、ピンポジションとの兼ね合いです。この日はグリーン右奥にピンがありますが、もし狙って打ったボールがうまく浮いてくれないと、距離不足で右手前にあるバンカーに入る可能性があります。

 そうなった場合、次打は40ヤードのバンカーショットが残ることに。パー5といえども3打目が長いバンカーからになるとボギーのリスクが出てきます。

 ということで2打目はグリーンを狙わず、フェアウェイの左サイドにレイアップして3打目のアプローチで寄せる作戦をとります。その位置からならばグリーン面を長く使えるアプローチが打てるので、寄せワンも見えてくるんです。

ピンまで200ヤードのラフで意識すること

誰も知らなかったゴルフの真実

 確実にフェアウェイに運びたいのとアプローチで残す距離を考えて、クラブは7番アイアンを使います。しかし、左を狙ってラフにヘッドが引っかかるとさらに左に飛ぶかもしれないので、フェースを少し開いて構え、フェアウェイセンターを狙います。強く打つほど引っかけやすくなりますからラクに振る。具体的には“振り抜き”を重視します。

 どういうことかというと、フェースを開いているぶんソールが滑ります。普通に構えたときに比べてヘッドの抜けがいいので、抜けを感じられるようにスイングする。打つ前に素振りをしてヘッドが抜ける感じをつかんでおきましょう。フォロー側を優先したスイングなので、はじめにフィニッシュをつくり、そこまで振り抜くことをゴールにしてもいいでしょう

 ちなみに、ボールがラフの上に浮いた感じになっている場合にはフェースを開きません。ヘッドがボールの下をくぐり抜けると飛ばないので、あらかじめクラブを短く持ち、ボールの高さに合わせてヘッドを浮かせた状態からスイングをスタートします。

【Lesson66 結論】
ボールが沈んだラフからは、フェースを開いて振り抜き重視で打つ

<構成/舟山俊之>

(みつはしよしかず) PGAティーチングプロ。’74年、神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。ジュニア育成、ツアープロコーチとしても活躍。YouTubeの「三觜喜一MITSUHASHI TV」は登録者数40万人超

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YouTubeチャンネル登録者数40万人「MITSUHASHITV」が大人気のティーチングプロ、三觜喜一の集大成

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