親戚が婚約者に取った「最悪の行動」。我慢できず物理的にねじ伏せることに
昭和の時代に比べると女性の社会進出が当たり前となった現在。男女格差はかなり縮まってきたと思いますが、海外はそれ以上のスピードで平等化が進んでいます。日本はイスラム諸国や途上国を除くと、男女格差は世界でもワーストの部類に入るとのデータもあるほど。
しかも、その日本国内でも地域格差があり、地域からジェンダー平等研究会が国の各種統計データなどをもとに分析した「都道府県版ジェンダーギャップ指数」によると、「政治」「行政」「教育」「経済」の全4項目のうち、政治以外の3つで最下位だったのが北海道。全道で本格的に開拓が始まったのが明治以降という歴史の浅さを考えると、意外な結果だと思った人も多いかもしれません。
ただし、これはあくまで地域別に女性の社会進出を視覚化したもの。それでも北海道出身の会社員の野田寿史さん(仮名・32歳)は、「私の親族には男尊女卑的な考えを持つ男性が多い。個人的には北海道がワーストなのもわかります」と納得した様子で話します。
前時代的な考え持つ親戚たち
「父はサラリーマンですが、祖父母は父方・母方ともに農家。叔父たちはほとんどが農村部に住んでおり、その影響なのか女性に対する考え方が前時代的。ウチはずっと両親共働きなんですけど、そのせいで親戚の中にはいろいろと言う人間もいて、折り合いが悪いんです。父は昔から家事に積極的に参加していますけど、『そんなの女房にやらせておけよ!』って平気で口にする人たちですから」
とはいえ、絶縁するわけにもいかず、両親も表面上は波風を立てずに親戚付き合いを続けていたとか。しかし、5年前の正月、東京で働いていた野田さんが札幌の実家に帰省した際、事件が起きます。
叔父が婚約者にお酌を強要…
大学時代から交際していた婚約者を連れて戻ったのですが、滞在中に叔父2人がいきなり来ることに。同じ札幌市内に住む従兄夫婦の家に顔を出したついでに寄ることになったのですが、連絡が来たのは2日前。年明け早々、お酒の買い出しや料理の準備などで追われ、ゆっくり家でくつろぐこともできなかったそうです。
「この2人の叔父は父方の長兄と次兄。父は三男坊ということもありますが、叔父2人は自己中というか周りに気を遣うタイプではないため、あまり強く言えないんです。それでもたまに会う程度だから私も両親も我慢できましたが、当時婚約中だった妻と会うのはこの時が初めて。それなのに彼女の前に飲み干したビールグラスを出して、お酌を強要してきたんです」