大企業病、AI化…将来食えなくなる「職業別ダメな働き方」。肌で感じる現場の人たちの声
今の働き方ひとつで5年後の姿はガラリと変わる。自分の将来価値を高める仕事術もあれば、ダメな働き方を積み重ねて、いつの間にか「食えなくなるルート」に迷い込む人も。
現場の人たちが肌で感じる「食えなくなるリスク」とは? さまざまな職種の声を集めた!
実務経験が身につかない「大企業病」
◆ 広告業界(40歳・男性)
「広告代理店勤務です。働き方改革で残業削減が進んだのですが、その弊害として外注頼みで自分の手足を動かさない社員が増えている。
例えばマーケティング部署でも、すぐにコンサルに丸投げして納期を守らせることだけが仕事だと思っていたりする。この状況に危機感を覚える人は、『自分でも実行可能な仕事だけ外注する』という配分を意識しています。実践経験を積む機会を逃し続ける怖さを知っているから。
予算にあぐらをかいていると、何のスキルも身につかず将来的には会社にしがみつくしかなくなる」
ルーティン業務を極めてもいずれ淘汰される
◆ 事務職(35歳・男性)
「総務職10年目です。庶務や人事、給与関連にも関わっていますが、どの業務管理システムも性能が上がり、すべて導入すれば部署人数が半分でも回せてしまうのが実情。データ管理などは精度を高めてもしょせんはルーティン業務。なので、業務効率化や経費低減の意識をアピールしないといずれ居場所がなくなる。
注力しているのはチャットでの他部署の人とのコミュニケーション。スレッドを立てて、システムへの要望とかを集約している。こういう地味な仕事は進んでやる人がいないので、むしろ積極的にやるべき」