手取り年収390万円の人の「本来の年収」は?税金で理解するルールとの付き合い方
自分はちゃんとやっているのに、ちゃんとやってないやつのほうが美味しい思いをして、自分は割りを食っている。と感じたことがない人は少ないのではないかと思います。正直者がバカを見るという状況は決して少なくありません。
こういった「割の合わない」想いはルールとの付き合い方を身につければ改善するかもしれません。ルールというと法律や就業規則といった明文化されたものだけを思い浮かべる人が多いと思いますが、ここでいうルールとは「人の行動を制限するさまざまな決まり」です。明示的なルールもあれば、常識やお作法、スクールカーストといった暗黙的なルールもあります。
こういったルールは単に「守る」だけが付き合い方ではありません。さまざまな付き合い方を身につければ「割に合わない」思いをすることはぐっと減るはずです。
ルールとの付き合い方は3つある
ルールとの付き合い方は大きく3つあります。1つ目は「守る」です。ルールどおりに行動するということです。2つ目は「利用する」です。ルールの特性を理解して自分に有利なように振る舞うということです。3つ目は「作る」です。ルールは人間が作ったものです。自分に有利なルールを作るのが一番、自分を有利にすることができます。
ルールが適用されると、誰かは得をして、誰かは損をします。明示的なルールは「決めた人」がどこかにいます。その人にとって損をするルールは作られません。暗黙的なルールは「決めた人」は明確にはいませんが「そのルールがあることによって都合が良い」人たちが守ることで強化されていきます。
一番影響の大きいルール「税金」
ルールとの付き合い方は「守る」だけではありません。「いつも割を食っている」と感じる人は「守る」しかルールとの付き合い方を知らない人かもしれません。
皆さんの生活に一番影響の大きいルールは「税金」だと思います。ご自身の手取りの給与額を答えられる人は多いと思いますが、それは税金と社会保険料が「天引き」された金額です。手取り額は総支給額から社会保険や住民税などがおおむね20~40%引かれた金額です。
税金といえば話題にされることが多い消費税ですが、「消費」に対するものなのでほとんどの人が払っている額は年間でも数十万円です。一方、天引き額は年収400万円の人で年間95万円ほど(※おおよその数値。控除の状況によって実額は変動します)、こちらのほうが影響は大きいのです。