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サラダチキン、便器…大ヒット商品の影にあるスゴい「地味チェンジ」

ビジネス

 一見しただけでは、どこが変わったのか分からないくらいの変化でも、それがきっかけになって売上げが倍増することが少なくないようです。

がっちりマンデー!!

「がっちりマンデー!!」公式サイトより

 7月1日放送のTBSテレビ『がっちりマンデー!!』では「儲かる地味チェンジ」と題して、さまざまな施策が登場。

 ネット上で「一体どれだけの労力が注ぎ込まれたのだろう」と話題になった、時代が求めているニーズに敏感に反応してマイナーチェンジした事例をご紹介します。

わずか2.5cmの工夫で年間売上が倍増

 郵便受けなどを作っている株式会社ナスタは、2014年に、集合住宅向けの郵便受けの投入口を、従来のものより1.1cm広い3.6cmにしたところ、年間の売上が2倍になり、業界のトップメーカーに躍進しました

 この3.6cmという幅に秘密があります。それは、Amazonの使っているメール便の外装の厚さが3.5cmあり、それに対応する郵便受けの需要があったということなのです。

 日本郵便株式会社郵便・物流営業部の松本俊仁さんは「持ち戻った荷物を保管する場所が設けてあるのですが、持ち戻った荷物が溢れかえる郵便局もけっこうありました。お届けできない時の配達員のストレスは相当なものになります」と番組内でそう説明しました。

 Amazonを始めとするオンラインショッピングが一般的になり、再配達が急増してコストが掛かりすぎることが、大きな社会問題にまでなっていました。そこで、ナスタは、Amazonと日本郵便と共同して、投入口の大きい郵便受けの開発をしました。

郵便箱ポスト

※画像はイメージです(以下同じ)

 ただ、投入口を広げるだけでは、手が入りやすくなってしまうため、盗難の危険性も高まってしまいます。そこで、ナスタは、盗難防止投入口「ナスタガード」を開発することで、盗難の危険性を少なくしました。これは、郵便受けにのれん状の板がついているもので、手は入っても、郵便物は引っかかって取り出せないというものです。

 この郵便受けの成功で、社員には臨時ボーナスが支払われたと番組に出演した広報担当者がにこやかに話していました。

鶏の皮を剥いだサラダチキンが大ヒット!

チキンサラダ

 現代人のお昼の一品に欠かせない存在となっているのがサラダチキン。スーパーだけでなくコンビニでも販売しているので、お弁当にもう一品プラスしたいときに、ついつい手にとってしまう人も少なくありません。

 鶏肉の生産から育成、加工、そして販売までの全行程をおこなう、チキン専門会社の株式会社アマタケ。実は、日本で初めてサラダチキンを売り出した会社なのです。

 アマタケは、2014年に鶏皮を剥いでサラダチキンを販売したところ、年間販売パック数が400万だったところが、2017年には1100万パックまで伸びたそうです。

 昨今の糖質制限ダイエットがブームで、高タンパクで低カロリーな食べ物として注目されたのもヒットの要因のひとつだそうです。

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