マスクつけすぎで肌荒れ、細菌が繁殖…肌トラブルの対策を医師に聞く
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の大きさをご存知でしょうか? なんと、髪の毛の500~600分の1だそうです。私たちは、そんな小さな「見えない敵」から身を守るためにマスクをつけています。現在はその種類や効果について多くの情報に溢れています。
そこで今回は、マスクの効果を整理してから、マスクの弊害とその対策について知ってお得な、知らなきゃ損する情報をお伝えします。
マスクの本当の効果は?
東京大学医科学研究所が10月21日、実際の新型コロナウイルスを使って、マスクの感染対策の本当の効果を研究しました。これは世界で初めての試みです。新型コロナウイルスの広がり方は「飛沫感染」と「接触感染」です。わかりやすく言うと「ツバ感染」になります。ウイルスがツバに混じって、それが人から人へうつるのが、感染拡大の主な道筋です。
研究では、感染した人がマスクをつけることにより「人にうつさない効果」があることがわかりました。これはマスクの種類が違っても、7割程度の効果があります。
もちろん、感染していない人も「うつされない効果」が期待できます。ただし、これはマスクの種類により効果はバラバラです。医療現場で使われる「N95」は79%のリスクを抑えます。しかし、一般的な不織布マスクでは、リスクは47%しか減りません。布マスクに至っては17%と、高い効果は期待できません。
手指についたウイルス感染を防ぐ効果も
空気中にいるウイルスによる感染、いわゆるエアロゾル感染については、いまだ不明な点があります。つまり、マスクだけではウイルスの感染を完全に防ぐことはできないのです。とはいえ、どんなマスクでもつけるだけで、直接、手で口を触れる機会は減ります。これにより手指についたウイルスが、口に入ることをある程度防げます。
しかし、正しい情報を知らない人は「いつでも」「どこでも」マスクをつけ過ぎています。また、周囲の目が気になり、マスクをつけなくても良いシチュエーションであっても、無理してつけている人も少なくありません。そんな中、マスクのつけ過ぎによる弊害が急増しています。