退職届を出すだけじゃダメ。辞める時の書類のルール
「今の会社を辞めたい……」
誰もが一度は頭をよぎったことがあるのではないでしょうか。しかし、退職と一口に言っても、そこにはさまざまな手続きが必要になってきます。
なかには、会社からの引き止めに遭って、それらの手続きがうまく進まないことも。そこで活用できるのが、最近増えてきている「退職代行サービス」です。
今回は、退職の際に必要な事務手続きについて、新刊『退職代行マニュアル 明日から会社に行かなくていい』(扶桑社)著者であり、退職代行・内定辞退代行サービスの「ONE-BYE合同会社」代表・桐畑昴さんに解説してもらいます(以下、桐畑氏の寄稿)。
退職に必要な手続きとは?
退職するにあたって必要な手続きとして主なものは、担当業務の引き継ぎと会社からの貸与品の返却、保険などの切り替えに必要な書類の受け取りです。
書類は、退職後、転職先への提出が必要なものもあれば、ハローワークで失業給付を申請するときに必要となるものもあります。
会社から受け取る書類は下記のとおり。
1. 離職票…失業給付申請に必要
2. 雇用保険被保険者証…雇用保険加入者であることを証明する書類
3. 社会保険資格喪失証明書…健康保険の切り替えに必要
4. 源泉徴収票…年末調整や確定申告に必要
5.(会社に預けている場合)年金手帳…年金に関する情報が記載された手帳
退職代行を使ったときは、「退職に関する伝達事項」として、受け取る書類や退職金の振込先情報を書面にまとめ、退職届に同封して送ります。
次に、それぞれの項目について補足をしていきます。