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新築の半額も。好条件な中古物件を見分けるポイントとは

暮らし

 アラサーともなれば、一度や二度はマイホームの購入が頭をよぎったことがあるのではないだろうか。しかし実際に検討段階に入ると様々な不安点が障壁となるはず。ローンはいくらで組むか、新築か中古か、そもそも場所をどうするか。

物件紹介

※画像はイメージです。(以下同じ)

 恐らく人生で一番高い買い物になるだけに慎重になることに越したことはないが、何を指針にして動けば良いかわからない……。そんな悩めるbizSPA!世代(25~30歳、年収400万~500万円を想定)に向けてお送りしたいのが当記事である。

 資産性のある中古物件やリノベーションの設計施工に特化した独自の不動産ノウハウが持ち味の「ゼロリノベ」で取締役を務めている一級建築士の西村一宏氏に、単身男性に向けた不動産購入の実践的なアドバイスを聞いた。第4回目(全5回)は「中古物件を購入する際に必要な知識」を紹介する。

これまでの管理状況は確認するべき

 西村氏が取締役を務めるゼロリノベは、中古物件を専門に扱っている不動産会社。一戸建てやマンション問わず、中古物件の購入には多くのメリットがあるという。

「中古は新築に比べて価格的にリーズナブルで立地的にも好条件な物件が多いです。『マイホームは新築に限る』という新築好きのユーザーではなければ、中古も選択肢に入れておけば、良い物件に巡り合う確率はグンと高まるでしょう。

 加えて中古は、これまでの管理状況の良し悪しも履歴を追えば、簡単に確認できます。ひび割れや赤錆、共用廊下の傾きといった問題箇所を発見した時には、あらかじめ仲介業者に確認するようにしてください」

判を押した瞬間に市場価値が一気に下落

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 中古での購入を真剣に考えているという人は、気をつけたいポイントをしっかり押さえたうえで物件選びに徹したいもの。

「一昔前までは夢のマイホームというと、新築一戸建(予算的にかなり余裕のある人は注文住宅。そうでなければ建て売り住宅)というのが主流でした。しかし今の時代は、少数派になりつつあります。

 そこで我々がおすすめするのは中古マンションです。その理由は単純明快。なんといっても圧倒的にローコストで済むというのが大きなポイントです。これが新築物件だと契約書に判を押した瞬間、物件としての市場価値は2~3割ほど一気に下落してしまう。そのうえ、立地や占有部の広さなどが同等の条件であっても、新築と中古では販売価格におよそ半額ほどの価格差が出るんです」

 仮に似たような物件であっても新築と中古の価格差は買い手にとって大きなポイントになりそうだ。

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