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デキる風の女子大生インターンは超問題児だった。出社拒否に経費水増し…

学び

 人柄や能力は、一度会っただけでは分からないもの。新卒採用で何度も面接を重ねてもミスマッチが生じるのは、その最たる証拠でしょう。そして、そのミスマッチは現役大学生を受け入れ、就業体験をしてもらうインターンシップでも起こっているようです。

指摘

※画像はイメージです(以下、同じ)

 そんなミスマッチを体験したのは、20代にしてIT企業を立ち上げた有馬亮(仮名・30歳)さん。会社を軌道に乗せ、インターンの受け入れを始めた矢先の出来事でした。

“意識高い系女子大生”は、まさかのモンスター

 コトの発端は、ビジネスマッチングアプリに届いた、由乃さん(仮名)という女性からの連絡でした。

「職業欄に企業名の記載があり、プロフィール欄に『新事業を立ち上げたい』と書かれていたので、当初は社会人だと思い込んでいました。しかし、実際に会ったら有名私立大学の3年生でした。とはいえ、見た目は学生らしくなく、ハイヒールを鳴らして歩くキャリアウーマンという感じ。関西の社長令嬢だそうで、落ち着きがあって、会話も知的でした」

 由乃さんの卒業はまだ1年先だったので、顔合わせでは「もしうちの会社に本当に興味があるなら」とインターン募集を紹介して解散したのだそう。

「最初は仕事ができそうという印象。『あれもできるこれもできる』とプレゼンされ、仕事への意欲を感じました。面接受けしそうな子で、今になって振り返ると、それにダマされたのですが……実際に応募してくることはなく、音信不通になりました」

 しかし、その数か月後に急展開を迎えることになるのです。

人脈づくりに固執する行動に、ひたすらア然

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 そんなことも忘れかけた頃、突然、彼女からまた「インターンをしたい」という連絡が入りました。

「それからの彼女は破天荒で、まず、僕個人が登録している会員制コワーキングスペースに勝手に入り浸るようになりました。インターンの事前打ち合わせでそこを使ったら、彼女は『会社ではなく、ここで働きたい』と言い出したのです」

 渋々、有馬さんが許可すると、彼女は本来済ませておくべき登録手続きが終わる前に、勝手に「有馬さんとの打ち合わせ」という名目で毎日利用していたのです。

「彼女は“人脈作り”に異常に執着していました。そこは利用者同士が自由に会話できるカフェスペースがあるのですが、勝手に名刺交換をしたり、食事に連れて行ってもらったりしていたようです。さらに『他社の人でも無登録で使える』と嘘を言い、それを信じて利用した複数名が出禁になったそうです。彼女が勝手にしたことなのに、嘘の出どころが弊社だという噂が流れてしまい、大変迷惑しています」

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