スマホを忘れて実家に帰省。上司からの「呼び出し」応じるべき?
お盆休みに帰省や旅行を計画している人は多いと思いますが、せっかくの休暇モードに水を差されて憂鬱な気分になるのが仕事の電話。最近は欧米のように「休日は職場からの電話やメールに対応しなくてもいい」とする会社も増えてきましたが、まだまだ少ないのが現状です。
もちろん、休暇中に連絡が来る可能性があったとしても実際には電話もメールも滅多にないと思います。しかし、それだけに連絡が来たときは急用であったり、すぐに対応が必要な深刻なトラブルが起きていることも。
仕事用スマホを自宅に忘れて宮崎に
情報システム開発会社に勤める辻原謙一郎さん(仮名・31歳)は、数年前の夏休みに会社支給のスマホを自宅に置きっぱなしにしたまま帰省。運が悪いことにそのタイミングで会社からトラブル処理を求める連絡が来て、気づかずに対応できなかったそうです。
「僕が構築に携わった某企業の社内ネットワークのシステムがバグを起こし、メンテナンス担当のスタッフでは対応しきれず、こっちに連絡してきたみたいです。しかし、仕事用のスマホを家に置き忘れたのに気づいたのは実家のある宮崎行きの飛行機に乗った後。
しまったとは思いましたが、休日に僕のところにトラブル対応の連絡が来ることなんてほとんどなかったですし、そのときは大丈夫だろうと思っていました」
実は、この時点で会社からはメールが何通も送られていたそうですが、それも見ていませんでした。
明け方まで飲んで爆睡。電話で目が覚める
「仕事用のメールはプライベート用のスマホやタブレットでも確認できましたが、休日はそんなにマメにチェックしているわけではないので……。それに宮崎の空港には地元の友達が迎えに来てくれたこともあり、そのまま遊びに行っちゃって仕事のことは完全に頭から消えていました」
この日は久々の再会だったので明け方まで飲んでいたそうで、そのまま友人宅で翌日の昼過ぎまで爆睡。電話が鳴って目が覚めましたが、アドレス未登録の見知らぬ番号だったので最初は出ずにスルー。数分後、再び同じ番号から電話がかかってきたので出ると聞き覚えのある声でした。
「直属の上司のチーフマネージャーからでした。キレ気味に会社支給のスマホに何度電話しても出ないし、メールも返信がなかったから人づてにプライベートの連絡先を教えてもらったと言われ、そこで初めてシステムトラブルが起きていることを知りました」