トヨタとソフトバンク、提携で話題の両社で働く社員の本音とは?
両社の若手社員が語る「やりがい」とは
今回の新会社設立は両社のトップ同士から発足したというよりも、両社の若手が主体となって、半年前にワーキンググループを結成。そこからプロジェクトが始まったそうです。
では、そんな熱い思いを持つ両社の若手はどんな想いを持ち、日々働いているのでしょうか? 年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」ユーザーの情報から、若手社員のリアルな声をまとめました。
「キャリコネ」に掲載されているトヨタ社員の「やりがい」についての口コミでは……。
「自分の開発した設備が良いものであれば世界中の工場に展開されるので非常に大きなやりがいを感じることができる。難しい課題ばかりだが、失敗をしても良いから挑戦し続けるという風土があるので若手も思い切ってチャレンジできる。
自分一人ではできることは限られるが、多くの関係者を巻き込んでプロジェクトをやりきると達成感が得られる。社会的な評価の高い会社なので、自分の会社・仕事に誇りを持てる」(技術関連・20代後半男性・正社員)
と、かなり高いやりがいを感じていることがわかります。一方、ソフトバンクの若手社員は「やりがい」についてどのように感じているのでしょうか?
「仕事の面白みはいろいろとあると思いますが、個人的にはスピード感がある会社で意思決定が速いというところだと思います。一日の流れで計画Aだったのが定時までに計画Dにまで変わっているということもありました。
しかし、自分の目の前で、数か月後に市場に出される商品が企画されているということは特にやりがいを感じることだと思います」(経営企画・20代前半男性・正社員)
それぞれの会社の社員が、それぞれ自分なりのやりがいを持ちながら、働いている社員が多いというのが印象的でした。
若手社員が退職を選ぶ理由は?
しかし、なかには将来を見越した上で退職という道を選ぶ社員もいます。これだけ名だたる大企業を辞める理由とはいったいなんなのでしょうか?「キャリコネ」に寄せられた、トヨタで「退職検討中」という社員の口コミを見てみましょう。
「最大手のため職種が多岐にわたり、人員も多い。その中での業務は潰しの効かない専門職の強い仕事になる。視野を広げるため、また自分一人で挑戦できる環境を得るため転職を考えている」(研究開発・30代後半男性・正社員)
また、ソフトバンクを辞めた元社員の口コミでは……。
「近年海外の企業を買収するなど、積極的に海外進出をしている企業のため、入社を決めたが、実際海外関連の仕事に携われるチャンスはほとんどなく、部署移動も簡単にはいかなそうな雰囲気があった」(法人営業・30代前半男性・正社員)
能力の高い社員が集まる大企業ゆえに、現状にとどまらず、キャリアアップを目指す社員が多く存在するのでしょう。今後ますます成長していくであろう「MONET Technologies」。今後の事業展開が楽しみです。
<TEXT/中西トモナオ データ/キャリコネ(運営:グローバルウェイ)>