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【世にも不思議な副業体験】悩みを聞いて時給2,000円!待機中も稼げる好条件の仕事とは?

コラム

資格で副業の幅が広がった話

多様な働き方が広がる一方で、賃金の上昇がなかなか進まない中、副業に興味がある人だけでなく、実際に始める人も増えている。では、実際に副業をやっている人は、どのような仕事をしているのだろうか? ちょっと変わった副業経験者の体験談を紹介しよう。

コロナ禍での不安

誰かに悩みや苦しみを相談することで、そのつらさを軽減できるという人は少なくないだろう。今回取材に応じてくれた秋本さん(仮名・28歳)は、悩むことのつらさを経験したことからある資格を取得し、その資格を活かした副業を始めたそうだ。

イベント会社のバックオフィスで働く秋本さんは、コロナ禍で仕事が激減するという体験をした。正社員のため著しく給与が下がることはなかったが、このまま同じ状況が続くことで職を失うかもしれないという危機感を覚えていたという。

「自分の会社でも企画していたイベントが、どんどん中止や延期になって、危機的状況だったと思います。みんな口には出さなくても、この先どうなるのかと不安を感じているのがわかりましたし、耐えられず転職していく同僚もいました」

興味のあった資格を取得

さまざまな不安を感じていたコロナ禍に、不安ながらもチャンスだと捉えたのが秋本さんだった。以前から気になっていた民間資格「メンタルケア心理士」を取得する時間を確保できると考えたのだ。

「バックオフィスなので在宅勤務の時間も多く、効率よく勉強ができる環境が整っていたんです。実は過去に仕事で鬱になり、その後、社会復帰した経験があって、僕と同じような人の力になれないかなと考えていたんです。これまでは資格取得の時間がなかったので、コロナ禍はいい機会でした」

実際に働いてみたい

仕事が減ってしまった期間を利用して、メンタルケア心理士の資格を無事に取得した秋本さんは、知識を学ぶにつれて、より人の心理について興味を持つようになったという。

「資格取得のための勉強で知識は身についたんですが、結局実践してみないとわからない部分が多くて。なので本業を続けながら資格を活かせる副業をしようと決め、カウンセラーの仕事を探し始めました」

アプリの相談員

仕事情報サイトで秋本さんが見つけたのは、カウンセリングアプリの相談員というアルバイトだった。これはアプリ内のチャット機能や通話機能を使い、さまざまなことに悩む人の話を聞き、それを解決に導く手伝いをするという仕事だ。

「メンタル系の資格を持っていることが有利になり、すぐに採用していただきました。そのアプリは相談者も相談員も男性限定としていて、仕事や家庭、親子関係、性のことなど、相談される悩みは幅広いです」

アプリの相談員はシステムにログインして相談者を待つが、その間も時給2,000円が発生するそうで、依頼者が増えれば増えるほど時給も上がっていくという。仕事後や休日にさまざまな人の相談を受けて、秋本さんは初月から5万円の報酬を得ることができた。

将来の夢

多くの人の悩みや相談を受けて、さらに心理やメンタルヘルスの分野に興味を持ったという秋本さんには、将来の新たな夢ができたそうだ。

「今は副業としてカウンセラーをしていますが、ゆくゆくは独立してカウンセラーとしての仕事の幅を広げていきたいです。そのためにはお金を貯めることが第一なので、今の働き方を継続して、たくさんの経験とお金を貯めて夢を叶えたいです」

自身のつらかった経験を活かし、資格取得をして副業を始めた秋本さんは、きっとこれからも目標や夢に向かって突き進んでいくのだろう。そして、秋本さんに助けられる人が増えていくことは間違いなさそうだ。

[文/digiart(デジアート)]

音楽心理学に基づいた〈耳で飲むお薬®〉をはじめ、メンタルヘルスに効果的な音声素材を独自のmeditone®テクノロジーで開発している会社、digiart(デジアート)のライター兼エンジニアです。学生の頃の夢は「ものかき」で、今の夢は「おむこさん」です。アプリケーションのドキュメントから官能小説まで、いろいろ書いてます! あと、アプリも開発していますので「耳で飲むお薬」と検索して私を探してみてください。
https://www.meditone.jp

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