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【SNSで話題】ぺんてる公式ツイート「ビリジアンと緑は同じ色ではない」に反響!真相を聞いてみた

コラム

ぺんてるに「色」「絵の具」のトリビアを聞いてみた

-「ビリジアン」ってなぜ絵の具を混ぜて作れないの?

ビリジアンと緑って同じ?

©ぺんてる株式会社

「ビリジアン」は元々、ある鉱物の名前で、その鉱物を顔料としてつくられた色のため、混色でつくることは難しいのです。

現在は安全性の観点からビリジアンの鉱物は使用していません。他の顔料を配合して「ビリジアン」の色を作っています。

-ほかにもビリジアンのように作れない色はある?

ビリジアンと緑って同じ?

©ぺんてる株式会社

ぺんてるの水彩絵の具「エフ水彩」は、26色ありますが、その中で、「白」「ビリジアン」「レモン色」「あいいろ」「しゅいろ」「赤」「青」「黄」の8色は絵の具を混ぜてつくることはできません。

正確には「色」ではありませんが、金、銀も混色ではつくれません。

-「世の中に絵の具の黒にあたる色はない。」と言われたことがあるのですが、本当に存在しないの?

究極の黒色は、明度0のもので、理論上にしか存在しないものです。混色して近い色はつくることができますが、色は混ぜていくと「鮮やかさ」が失われてしまうので、黒と同じ色にするのは難しいかと思います。

「絵の具の黒にあたる色≒濃いグレー(炭の色)」であれば、黒は混色でつくることができます。

ちなみに、当社の黒はより漆黒に近い黒のため、当社の黒を超える黒を、混色で作ることは不可能だと思います。

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それでは、続いて、「絵の具ってどんなふうにつくられてるの?」絵の具工場の核心に迫っていきましょう!

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