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中尾明慶が語る「人気のYouTubeチャンネルへの想い」隣のお兄ちゃんとして応援して

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お芝居で嘘をつきたくない

中尾明慶

――三浦監督は、リハーサルやテストの回数が非常に多くて、映像畑の俳優さんはみなさん大変だと聞きます。ただ中尾さんに関して、三浦監督は「全幅の信頼を置いている。自分のやりたいことをすぐ察知してくれる」とコメントされています。中尾さんは、臨機応変に対応できる器用なタイプなのでしょうか。

中尾:いや、器用ではないですよ。たぶん監督と僕が共通しているのは「嘘をつきたくない」ということだと思います。三浦さんの作品で僕が表現しやすいのは、嘘がないから。それに、僕がお芝居の上で嘘をついたりすると、「いま、わざとやったよね」と指摘して、なぜそうなったのか考えて削り取ってくれるんです。

 三浦さんが求めていることを僕が理解できているかは分からないけど、指摘はすごく腑に落ちるし、この役だから掴んでいる部分もあるとは思います。それに心地がいいんです。三浦さんの間が。

三浦監督の“間”が新鮮だった

途方に暮れる

(C) 2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会

――“間”ですか?

中尾:なんていうのかな、三浦さんの現場は、自分がしゃべりたくなってきても「もうちょっと待ってほしい」という時間が流れるんです。現場のスタッフさんも一切音を出せないし、めちゃくちゃしんどいと思います。役者もしゃべりたくなっちゃって、もういいかなと思うんですけど、そこからさらに間を取る。それが、僕はすごく新鮮で好きなんです。

 ただ、やっぱりテレビドラマとかだと、どうしても時間に限りがあるので、「間を溜めるな」というのが基本なんですよね。自分が本当にその言葉を言いたくなる前に、あえて出していかないといけない経験のほうが多いので、監督がモニターを見つめて待ってくれるのが、新鮮だったし楽しかったです。

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