日本の“カボチャ原産地”、なぜ3つだけ?小学生でも解ける「東大入試問題」
カボチャをいつの時期に食べているか?
日頃、私たちは秋のハロウィンの時期にも冬のお鍋のシーズンにもカボチャを使った料理を食べています。その他にも、春先にカボチャの煮物を食べることもありますし、夏に冷製のポタージュとしてカボチャを食べることもあるでしょう。
カボチャのケーキやプリンなどのスイーツも、特に時期を選ばず食べているはずです。つまり、私たちはカボチャを「1年中」食べているのです。だから、カボチャを年中つくる必要があるのです。
ここまで考えられると、この問題がとたんにシンプルになります。
北海道のカボチャは夏に収穫されるから…
「需要」の反対の「供給」側、つまりカボチャを「つくる」側を見てみると、カボチャの収穫の時期は夏です。北海道でつくられているカボチャは、たいてい夏に日本全国に送られています。でも、そうすると私たちは夏にしかカボチャを食べられなくなってしまいます。
そこで、メキシコとニュージーランドの出番なのです。南半球に位置するニュージーランドの気候は、日本とは反対に7月が寒く、12月は暖かくなります。日本で収穫できない時期にも、南半球にあって夏と冬が逆転しているニュージーランドから輸入すれば、冬も日本でカボチャが食べられるようになります。
また、メキシコは赤道に近い地域にあるので、気候が1年中変わりません。夏も冬も関係なくカボチャをつくることができるので、ニュージーランドや北海道でカボチャが収穫できない時期にはメキシコから輸入できるのです。