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転職した「10年後に後悔する職場」の特徴。汎用性あるスキルが身に付かないのは

学び

即戦力とは考えづらいと不採用になることも

 入社してから覚えればいいのに、ひとつのツールを使えないから不採用だなんて……。そう憤りを覚えてしまいそうですが、よくよく考えてみれば、極めて合理的な判断です。

 なぜなら、その企業の情報共有やオペレーションなどは、導入しているツールによって左右されます。それを使いこなせないようであればコミュニケーションに不安が残る、つまり即戦力とは考えづらい。特に多国籍の働き手が集まる外資系企業では、一元化できない専門性は無用の長物。会社から見れば、リスクの固まりです。

 今、あなたが所属している組織はいかがでしょうか?

 独自ツールやひと昔前のツールを使っていないでしょうか。もし、そのツールをどんなに使いこなせたとしても、そのスキルはあなたの職場でしか通用しないリスクがあります。だからこそ、越境を通じて、先進的な企業や成長企業がどのようなツールを使って共通・間接業務を処理しているのか、知っておくことが大切です。

旧態依然のマネジメントは通用しなくなる

職場

 最後のマネジメントスキルも、これまでと考え方は一緒です。「俺の背中を見て学べ」といった気合・根性型の精神論を振りかざすマネジメントは、仕事観や価値観がまったく違う働き手には受け入れられません。本人は良かれと思っていても、相手に届かなければ意味がない。

 特に性別や国籍、年齢など働き手が多様化していくこれからの職場では、旧態依然のマネジメントは通用しなくなると断言してもいいでしょう。成功体験を重ねてきた優秀な管理職であればあるほど、自分のやり方に固執して、変化を拒んでしまうリスクもあります。

 今のマネジメントには何が求められているのかを学び、手法を常にアップデートしていくには、社外に越境して先進的なマネジメントスキルに触れてみたり、人間関係を越境して新しい価値観に触れてみるとよいでしょう。

 決まった環境で、決まった部下を相手に、決まったマネジメントで対応する。自分ではうまくいっているように思えても、一歩外から見ると、そのスキルはすでに化石になっているかもしれません

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