「結成半年&フリーランス」でM-1準々決勝に。新進気鋭の兄妹コンビを直撃
1回戦まで数回しか舞台に立っていない
――本格的に活動を開始したのはいつ頃ですか?
竹座:NSCに通っていた時は、大阪で一人暮らししていたのですが、前のコンビが解散した後、「一度実家に戻ろう」と決意しました。今は、静岡の実家に僕もネネも住んでいます。2人で活動しだしたのは、僕が完全に実家に戻ったタイミングである5月ごろからですね。
とはいえ、静岡ではお笑いライブが開催されていることを知らなかったため、大阪で開催されるライブに参加させてもらっていました。ただ、頻繁に顔を出すことは難しく、頻度は月に1~2回。M-1の1回戦に出場するまで舞台に立った回数は5回ほどだったと思います。
――舞台の回数が少ないとネタを調整することが難しいのでは?
竹座:その通りです。M-1は何回戦かによってネタ時間が変わってくるのですが、調整があまりできませんでした、また、3回戦では僕がボケでしたが、準々決勝ではネネがボケをやっています。今もどういうスタイルでやっていくかは模索している最中です。
エゴサーチから自信をもらう
ネネ:同じ家に住んでいるため、ネタ合わせはすぐに行えます。また、兄がバイトでいない時は、母親に兄のセリフを読んでもらうなど、可能な限り練習しました。それでも、舞台に立った経験がほとんどないため、今でもお客さんのリアクションに意識を向けることはできません。配信などでネタを見返しても「もうちょっとこうすれば良かった……」と思うことばかりです。ただ、褒めてくれる声もちょくちょく見かけるので、エゴサーチから自信をもらっています。
――それでも準々決勝まで駒を進めたことはすごいですね。ネタはどのように考えているのですか?
竹座:僕がネタを作っています。気になったこと、面白かったことをスマホにメモして、後日見返して、膨らませそうなものを台本にしていく感じです。基本的には僕が家でふざけてネネが呆れる、という流れをよくやっているのですが、そういった日常でのくだらないやり取りを反映させることも意識しています。
例えば、3回戦のネタではネネが僕のボケに呆れながらツッコむのですが、その時の表情は結構家で見せています。もちろん、多少誇張していますが、日常の中で面白かったものをネタに取り入れて試しにやってみる、ということを繰り返してブラッシュアップさせることが多いです。