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雑談をしても無意味!「話が通じないエラい人」と仲良くなる技術

学び

「雑談ではなく、褒めまくる」を徹底せよ

 上司や経営者など自分より目上の人たちの心をつかみたい。そのために妙なうんちくや雑談を披露したがる人もいますが、雑談は無意味です。雑談を披露するよりも、どんどん相手に取り入りましょう。くどいようですが、基本は「褒めるだけ」です

 自慢にも実にいろいろなバリエーションがあります。「クルーザーを持ってる」「フェラーリを持ってる」というモノ自慢かもしれないし、「過去にこんなヤンチャなことをした」という武勇伝自慢かもしれません。それを聞いて、「さすがですね!」「いま、そんなことをやったら大変ですよ」などと返せれば、喜ばれるわけです

 エラい人は、周囲の人から、「ははー、さすがですね!」と人から敬礼されることに慣れてしまっています。だから、ただ相手に「すごい」と言うだけでは刺さらないことも多々あります。ゆえに、「ちゃんとこいつはわかっているな!」とうまく伝える技術が必要です。その大前提は、「あなたのことはよくわかっています」という雰囲気を出して相手を包み込むことです

「人生をかけてついていきます」

上司 部下

 これは極端な話、「私はあなたのママですよ」と伝えるのと同じ意味があるわけです。多くの話が通じないエラい人たちは、「情」に飢えています。だからこそ、「なるほど、そんなすごい人なんですね。私はあなたのことを誰よりもよくわかってますよ」と暗に伝えることが肝心なのです。

 そう、人間は誰しも褒められたいものなのです。史記にも、「士は己を知る者の為に死す」という言葉があります。士つまり立派な人間、侠は自分のことをよく知ってくれる人、すなわち君主のために死ぬ。誰もが最後は自分のことを理解してほしいのです。

 若者5人に、「本当に先輩はスゴイっす! マジで一生ついていきます!」と真顔で言われたら、その先輩は彼らのために何でもしようという気になるはず。意外と人間そんなもんです。気が付けば身ぐるみをはがされていてもおかしくはない、と私は思いますよ。

 なぜなら、実生活で、「人生をかけてついていきます」などと言われたことがある人はほとんどいないからです。ゆえに、そこまで言ってくれた相手を心から大事にするのです。

<TEXT/上念 司(経済評論家)>

1969年、東京都生まれ。経済評論家。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一名誉教授に師事し、薫陶を受ける。リフレ派の論客として、著書多数。テレビ、ラジオなどで活躍中

論破力より伝達力

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【営業】【会議】【プレゼン】【指示】話す前の準備が9割!議論の達人が実践する“真の伝える技術” ・「雑談力」や「アイスブレイク」は無意味 ・「動機付け」と「要約力」が絶対条件

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