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雑談をしても無意味!「話が通じないエラい人」と仲良くなる技術

学び

チャンス以外のものは要求するべからず

 相手に近づいて、ある程度、懐に入ったら、もじもじ相手の提案を待っているだけではダメです。「チャンスをください!」ときちんと言葉で伝えましょう。チャンス以外のものは要求しないこともポイントです。金銭や物品など自分のメリットになるものを要求するのはナシです。もらうのはチャンスだけ。

 決定権のある人にとって、興味のない部下よりも、自分がかわいがっている部下が結果を出すほうが、自分の評価もプラスになります。だから、「チャンスをくれ」と言われたとき、悪い気はしないはずです。次のリーダーを誰かに決めるとき。新規プロジェクトの担当者を決めるとき。モードを見極めて、接近して、そのモードに対して適した距離感で詰め寄り、ここでとどめのキラー・ワードです。

「それを自分にやらせてください!」「自分にチャンスをください!」

 こう言えば、「よし、次の機会はお前にやるよ」と言ってくれて、あなたにチャンスが降ってくる可能性が高くなります。

10回の約束中、1度チャンスでラッキー!?

成功の鍵

 ここからが肝心なのですが、相手の口約束は、かなりの高確率で守られないことを考慮しておきましょう。人の話を聞かない人ほど、口約束はするものの、その約束は守らない。これが話が通じない人の特徴です。カンタンに人間を信じてはいけません。

 また、権力のある人は、日頃から、「チャンスをください」と言われ慣れているので、「いいよ、お前にやらせる!」と言ったこと自体を忘れてしまい、約束が守られないケースもあるでしょう。でも、1度や2度、3度くらいの失敗でめげてはいけません。何度か言い続けていれば、受け入れられる確率は必ず上がります。

 実際、何度もそのやりとりを繰り返していると、本当にチャンスをくれることがあります。10発撃って1発当たればラッキーくらいの感覚でいてください。ただ、もらったチャンスを活かせないと、チャンスをくれた上司が周囲から、「何であんなやつを登用したんだ!」と責められます。そうすれば、「おい、俺の顔に泥を塗りやがって!」と手のひらを返してくるでしょう。

 チャンスを活かせなかった場合は、事態が悪化するだけ。手のひら返しのリスクは極めて高いと思ってください。一度、チャンスをもらったら、「どうせ失敗してもまた『情』の世界に戻ればいいや」と生半可な気持ちでやるのではなく、「これがこの人からもらえる最後のチャンスかもしれない」と思って、死に物狂いで頑張りましょう。そして、もし結果を出せれば、あなたのその後の人生が変わるかもしれません。

論破力より伝達力

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