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「ミスをしたら坊主に」師匠・三遊亭圓歌を訴えた元落語家に聞く、パワハラ告発の真相

路上で殴打され限界を感じる

――しかし、10年以上耐えてきたにもかかわらず、辞めようと思ったきっかけは何ですか?

天歌:まずは、2017年。「他の一門に移りたい」と周囲に相談していたことが、師匠の耳に入って呼び出されたんです。到着するなり私は路上で激しいビンタを食らい、一緒に来ていた弟弟子は暴行の勢いでお店のガラスに激突。通りすがりの外国人の方が師匠を止めてくれて、幸いにもそれ以上の暴行を受けることにはなりませんでした。

 通報してくださった方もいたようで警察が来て、そこで初めて、自分がこれまで受けて来た暴力が、一般の人から見れば犯罪なんだということに気がついたんです。以降は、ICレコーダーなどで記録を残すようにしました。

――1人前でもパワハラや暴力があったんですね。

天歌:居酒屋で落語会を開催したときに、ある弟子の私服の着方が気に入らなかったようで、私も含めた弟子3人は、大勢のお客様から見える場所に正座させられたこともあります。お客様が「もう止めてください」と言っても、圓歌の気が収まらなかったようで長時間晒し者にされました。

落語協会の通達を守っていたのに…

四代目 三遊亭 圓歌

四代目 三遊亭 圓歌 ※画像は本人のHPより

――完全に辞めることを決意した出来事はどんなものだったんですか?

天歌:「私に非がない状況」で暴力を受けたことです。2022年2月、圓歌がトリをとる10日間の興行がありました。師匠がトリの興行では、弟子は楽屋に顔を出すのが通例なんですが、私たちは行かなかったんです。

――それは「非」には当たらないんですか?

天歌:当時、東京都には「まん延防止等重点措置」が出されていて、落語協会(圓歌さんは協会の理事)からも「楽屋で待機しないように」との通達が出ていました。しかも、念には念を入れています。おかみさん(圓歌の妻)にも複数回連絡をして、おかみさんから圓歌に確認を取っていただいて「楽屋で待機しなくていい」という回答をもらっていました。

――過去の事例から考えると、初日や2日目に呼び出されそうですが。

天歌:怒りが蓄積していたのか分かりませんが、呼び出されて「千秋楽(10日目)に顔を出せ」と言われたたのが8日目だったんです。言いつけ通り、千秋楽に楽屋に行くと、こちらが何かを言う隙も与えられず、暴力を振るわれました。これで完全に決意しましたね。

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