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“悪質運転”の増加で、自転車の取締り強化へ。知らずに捕まる「違反ポイント」も

暮らし

歩道を走るのは本来NGだが…

――自転車ユーザーが意識しておいたほうが良いことはありますか?

疋田:一般の自転車ユーザーが間違いがちな交通ルールは「歩道を走る」というものです。自転車は歩道ではなく車道の左端を走るのがルールです。

――道路の広さや状況などで、歩道しか走れないような場面もありますよね。

疋田:条件を限って、歩道も走行可能になっている場合はあります。ただ、間違いがちなのが、条件の中でも歩道を走る場合には7.5km/h以下の「徐行義務」があること。ママチャリでも時速12kmくらいで走りますし、ある程度スピードが出ていないとふらついたり倒れたりしますよね。なので、実際に徐行は難しいですから、自転車は車道の左側を通るのが基本です。

自転車「右側通行」が危険な理由

疋田智氏

――左側という部分にも意味はあるんですか?

疋田:自転車が右側通行をすると、車と逆走になって危険なのはわかりますね。それだけではなく、車が交差点に差し掛かった時、左の角から自転車が出てくる場合も、右側通行だと手前側になるので、車にしてみれば急に飛び出してきて見えるので、気がついてからブレーキを踏んで止まるまでのバッファがない。これが出会い頭の事故の大きな原因の1つになっています。

――右側通行で、交差点の死角に入ってしまうんですね。

疋田:その通りです。自転車が絡む出会い頭の事故は、他の交通手段の倍以上の数起きています。だから、左側を走れば、自転車はより安全です。今回、警察が「赤切符を切りますよ!」と言っている中にも、自転車の右側通行が重点ポイントとして入っています。

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