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復活の兆し「国内レジャーの王者」、“休園&リストラ期”からどう業績推移したか

ビジネス

 今年の10月も、ハロウィンイベントで賑わっていたディズニーランド&シー。遠のいていた客足は戻りつつあります。しかし、コロナ禍ではランドとシーいずれも臨時休業に追い込まれ、業績は悪化。正社員の早期退職募集も行い、再開後も入場制限をかけるなど入園者数はすぐには回復しませんでした。

ディズニーランド

©Antelope

 このような状況下でディズニーランドの運営会社であるオリエンタルランドはどの程度業績が悪化したのでしょうか。決算資料から「国内レジャーの王者」のコロナ禍における業績推移を見ていきます。

ディズニーリゾート入園者は「1万5000人まで」

 ディズニーランド&シーは、2020年2月29日から長期の休園となりました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が大規模イベントの自粛を要請したためです。国内で感染が広がった当初は自粛ムードが強く、自主的に休業を実施する飲食店や商業施設も多数見られました。

 休園当初は2020年3月16日の再開を予定していたものの、再開日の延期がたび重なり、結果的に同年7月1日から営業が再開されました。とはいえ、再開直後もリゾート全体の入園者数を1日1万5000人に絞るなど、多い日では9万~10万人程度来園していたコロナ以前にはほど遠い水準となりました

ボーナスカットでは間に合わず…

退職届

画像はイメージです

 経営的に苦しい状況となったためか、オリエンタルランドは約4000人の正社員と嘱託社員を対象に、2020年冬のボーナスを7割も削減しました。しかし、それだけでは間に合わず、ついに2020年10月から早期退職者の募集を実施しました。

 そんな苦しんでいたオリエンタルランドですが、コロナ禍で業績はどの程度悪化したのでしょうか。

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