「人気焼き鳥チェーン」店主になった30歳元吉本芸人、人生の転機になった“妻の後押し”
店舗・エリアで異なる客層や雰囲気
九条店では3年、米野木駅店では7年もの間大吉の店主を務めていた櫻井さん。やはりエリアごとに客層やメニューの需要はガラリと変わるそうです。
「九条店では飲み屋街が近いこともあり、お酒をメインに来店するお客さまが多かったですが、米野木駅店はファミリー層が多く、フードメニューの需要が高いです。エリアにくわえ、店主の性格でも店の雰囲気や客層が変わってくるのが面白いところですね」
そして、リブランディングの第1号店となる兵庫県神戸市の青木店は大吉が出店されるエリアとしてはスタンダードな、物静かな住宅街になりました。2店を経験した櫻井さんによると、青木店はこれまでの大吉とはまた違った流れを感じるとか。
「『飲み屋』といったイメージが強いせいか、これまでは男性のお客さまが多かったのですが、リブランディング店ということもあってか、女性やカップルのお客さまが増えました。すでに1か月で5回来店している方もおられ、さっそく『常連さん』となってくれそうです」
期待されるリブランディング店の知名度アップ
リブランディング店からは、既存の店舗では55品あったメニューを45品まで絞り、3分の1ほどが新しいメニューとなりました。大吉の核である定番串はそのままに「鶏肴」や「野菜つまみ」などを追加。さらに、若者向けの「こだわりレバームース」やデザートなども登場しました。
「『すり鉢半熟玉子のポテサラ』はお客さまのリアクションもよく、ぜひ食べてほしい一品です。また新メニューなら『鶏白湯らーめん』や『やみつきよだれ鶏』が人気です。従来のメニューでは、はさみ・かわ・つくねといった串ものが人気で、お客様の層が変わっても焼き鳥人気は変わらないのだなと感じました」
リブランディング店をオープンさせるにあたり、ロゴと店舗のスタイルも刷新。大吉のシンボルでもあった赤地に黒文字の看板は、木目の柔らかなテイストの看板に生まれ変わり外観も外から店内の様子がわかりやすいデザインに。