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お泊り会の夜、弟が恋人とイチャイチャ。注意した姉にふりかかった災難

コラム

とうとう嫉妬の対象にまでなってしまう…

カップル

 自身の前で濃密な雰囲気を見せるようになってからは、天野さんのほうから2人との距離を置き始めたそうです

「バカップルぶりは日を追うごとに増していく一方でした。弟とは仲が良かったものの、一定の距離感はあったので、さほど関係性が変わりませんでした。ただ、Aさんに関しては、もともと親友でしたから、どう接するのが正しいのかわからなくなってしまいました。

 また、私を含めた学生時代の友人たちとの旅行をキャンセルし、弟と旅行に行っていたことを知った時には『さすがに人としてマナー違反だ』と強い憤りも感じました。Aさんに対してどのようにその気持ちを伝えるか、考えあぐねていたタイミングで衝撃のLINEが届き、そこからはっきりと疎遠になりました」

 AさんからのLINEの内容は「弟と2人で出かけないでほしい」というものでした。実家に帰れば2人で買い物に出ることなど日常の一部だったそうですが、Aさんは「天野さんに対してどうしても嫉妬してしまうので、行くなら親と行ってほしい」というのです。

実の弟の結婚を祝えそうにない

「心底呆れ返りました。まさに『恋は盲目』ですね。家族としての関係にまで口を出されるなんて、さすがに過干渉だと思い、そういったことは2人で解決するようにと、弟にも伝えました。

 すると、Aさんから弟に告げ口したことへの怒りの電話がかかってきたんです。私もこれまで我慢してきたことが爆発し、絶縁状態になりました。さらに、Aさんをかばったため、弟とも険悪な感じに。2人は今年籍を入れて、結婚式も挙げるそうです。どんな顔して出席すればいいか分からないし、心から祝福できるとも思いません。実の弟の結婚をこんな気持ちで迎えるなんて、思いもしませんでした」

 恋愛体質の人が、周りを巻き込んで、嫉妬や怒りの感情をぶつけてくることはよくありますが、そこに親族が関わっていることで事情がより複雑になったのでしょう。友人なら縁を切れば済む話ですが、姉弟となるとそう簡単にいきません。そう考えると、身内は気軽に紹介するべきではないのでしょうね。

特集・兄弟姉妹のトホホな話

<TEXT/ミクニシオリ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

1992年生まれ・フリーライター。広告業界で絵に書いたような体育会系営業を経験後、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を中心に寄稿。Twitterでは恋愛・人生相談にも回答しています
Twitter:@oohrin

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