ゴルフのパット、NG行為は?安定性は“目線の位置”で決まる/三觜喜一
教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数40万人とゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。「自身の集大成」と位置付けるゴルフレッスン本『誰も知らなかったゴルフの教科書』が発売された。そんな彼が『週刊SPA!』で1年半に渡って繰り広げてきた“誌上レッスン”をここに公開!
Lesson52 なかなかパットが安定しない!即改善できる応急処置と練習法
【前回を参照】⇒Lesson51
パットでは直進性の高い、いわゆる“転がりのいい”ボールを打つのがベスト。転がりをよくするためのポイントのひとつに「インパクトロフト」があります。
これはインパクト時のフェースの角度のことで、パットでは1~2度でインパクトするのが適正とされています。パターのロフトはおおむね3~4度なので、ややハンドファーストで打つのが基本。ですが、アッパー軌道となってロフト角がつきすぎる人と、逆にフェースが立ちすぎる人がいます。
前者はトップしやすく、後者は打ち出しでボールが跳ねやすい。いずれも転がりのいいボールにはなりません。なかでもアマチュアに多いのがロフトがつきすぎるパターン。そんな人はぜひ、目線の位置を変えて応急処置すべきです。
パットの目線の位置をどう変えるか?
以前の連載でお伝えしたように、パットでは垂直にボールを見下ろす姿勢が基本。ですが、フェースの右側にガイドラインが入ったパターを使っている人の場合、ついラインを見ながらパットしがちです。すると、目線がフェースの右を向いたままになるのでインパクトロフトがつきすぎてしまう。
そうならないよう、私はガイドラインのないパターを使い、スパットだけを見て打つようにしています。すると目線は左を向き、ヘッドが上から入るのでインパクトロフトが適正になります。フェースが被る人はこの逆で、ボールの右に視線を向けてパットすると、適正なインパクトロフトを実現できるのです。