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鈴木エイト氏が語る、自民党と“統一教会汚染”「政治家の人権侵害はカルトよりひどい」

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「非常に新鮮な驚きに包まれている」

信者

※画像はイメージです

鈴木:今、特に「なんでこの問題を今まで見逃していたんだろう」みたいな、メディアに悔恨みたいなものを感じるんですよね。その反動で、よりこの問題をちゃんと追及しようという熱意を感じます。「チームジャパン」みたいな連携を作って、ちゃんと今のこの問題を追って行こうという意識があるんですよね。特に地方局は、僕が捉えきれなかった関係性をスクープしてきたりして。

 今は、ジャーナリズムという点で、ものすごく健全な状況にあると思うんです。僕はネタを自分で独占するつもりはなくて、どんどん提供するし、チームジャパンとして、みんなで追って行きたい。それで新たにいろんなことがどんどん分かっていって、どんな絵がそこに描いてあったのかが、だんだん鮮明になっていく。そういう過程が今すごく楽しいんですね。

 やっぱり大手メディアの調査能力はものすごいなと改めて思いましたね。僕が全然調べ切れていないことがどんどん出てきたので、この2カ月、非常に新鮮な驚きに包まれています。

政治家の人権侵害はカルトよりひどい

――自民党は、このままなあなあにして国民が忘れ去るのを待っているように見えます。

鈴木:自民党は今回、形だけの調査・点検を終えて「今後、新たに発覚した場合は党籍を失いますよ」「今後はタスクフォースを作ってかなり厳しくチェックしていきます」と言っています。すごく前向きな話ばかりをしているんですけれど、ちょっと待てよと。先に向かうためには過去はどうだったかをきっちり検証しなきゃいけない。

 基本的に自民党は全く安倍派に切り込もうとしていない。こんな安易な形で幕引きをしてしまうのは、かなりまずいのではないかと思うんです。一方的に統一教会だけを悪者にして、政治家はあくまで騙されていた被害者だということで逃げようとしている。逆に教団がかわいそうな感じすらします。

 末端の地方選挙で統一教会と政治家がお互い利用し合っていて、末端の信者が真摯に候補者を支えて、純粋な気持ちで応援していたんです。彼らの応援を得て選挙で当選して、それが発覚して追及が始まった途端に、「全然知りませんでした」と言ってポイ捨てです。カルトは信者の人権を侵害しているわけですが、信者をポイ捨てする政治家の人権侵害はさらにひどい。

自民党の統一教会汚染 追跡3000日

自民党の統一教会汚染 追跡3000日

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