ネイティブ以外が使うとヘンに聞こえる英会話「You know」
You knowほど頻繁ではないですが、同じようにネイティブスピーカーの表現を真似ることが逆効果に出てしまう表現で耳にするのは、Likeです。
「○○の様なもの」という意味で、It is something like a contract.「契約書のようなもの」などと使います。表現としては同義表現のsimilar toなどよりかなりカジュアルですし、ビジネスなどのフォーマルな場面では、そもそもこのような曖昧な表現がふさわしくないことも多いです。
ネイティブの表現がすべて正しいわけではない
また、LikeはSay(言う)のスラング的な同義語でもあります。John said he would take care of it.(=ジョンが自分で対応すると言っていました)を、スラングではJohn was like, “I would take of it.”と言います。
Be動詞+Likeで「○○がXXと言う」という表現にするのも、ある意味ではネイティブスピーカーのような表現ですが、やはりビジネスには向きません。
外国語として英語を使うと、細かいニュアンスが理解できないことがあるでしょう。ネイティブスピーカーが普段使っている表現が、必ずしもフォーマルなシーンで適切とは限りません。また、口癖は自分ではなかなか気づきにくいものです。
プレゼンの上手な人は、ドライランと言って、プレゼンの予行練習をきちんとしてから本番に備えると言います。大切なプレゼンであれば、ドライランをすると同時に、その様子を録画・録音するとよいかもしれません。そうすると、思わぬ自分の癖に気づくこともあるでしょう。
<TEXT/木内裕也>
12