仕事に自信がない、同じミスを繰り返す…悩みのプロが教える「不安の紛らわせ方」
本来のパフォーマンスが発揮できない
職場で心理的なストレスがあると、気持ちが身体に影響を与えて、本来ならできるパフォーマンスが発揮できなくなってしまうのです。
たとえば、自分の直属の上司が苦手な場合、つい相手の前に立つと萎縮してしまって、なかなかうまく報告、連絡、相談をできないことがあります。その結果、仕事の連携がうまくとれずに、二度手間やケアレスミスを起こす可能性も増えていきます。
さらに、上司の顔色をうかがいすぎるがゆえに、余計な気を使って作業量が増えたり、叱られることが怖くて、思ったように動けなかったりするケースもあるでしょう。
頼りやすい人にサポートを頼むのも
上司に頼りづらいときは、思いきって頼りやすい人にサポートを頼むのも一計です。職場で信頼できる人に相談して、「最近、自分はこういうミスが増えています。自分でも十分気を付けているのですが、同じミスをしないようにダブルチェックしてもらえると嬉しいです」などと伝えておきましょう。
自分ひとりだと目が行き届かない部分も、信頼している人が少し注意してくれるだけで、防げる部分が増えていくはずです。また、なによりも、自分の職場に信頼する仲間がいると思えるだけで、心理的にも安心できます。
問題をひとりで抱え込み、自分だけを責めるのではなく、周りに助けを借りながら心身に余裕をもって仕事に取り組むことで、不安を取り除いていきましょう。
<TEXT/公認心理師。産業カウンセラー 大野萌子>