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誰も電話に出ず、勤怠管理もない…“荒れた転職先”で孤立する男性の憂鬱

コラム

会社が荒れている元凶は…

 社長業で忙しい松本さんの替わりに、大企業で働いていた自分が「しっかりと会社を機能するように立て直すんだ!」と意気込んで仕事を始めました。

「10人いる社員は、我々と副社長を除いて新卒で入社した社員か、社長がスカウトしたフリーのプログラマーでした。残念ながら一般的な社会人としての常識もなく、出社時間もあってないようなもの。

 なかには、電話に出ない社員などもいて業務が滞ることもありました。そもそもの元凶は、松本さんと共同で会社を立ち上げた副社長の元広告代理店社員Aさん。ほとんど会社にはいなく、なのに飲食代などの経費を多大に使うことで松本さんも困り果ていましたね。このAさんを正すためにも、自分が会社に呼ばれたんだと後で知りました

正しい方向に舵を切ったと思いきや

ネット パソコン

 アプリゲームの開発とともに、会社の立て直しをすることになった田中さんはまず勤怠用のシステム構築を行ったそうです。

「簡単なシステムですが、松本さんにしっかりと(勤怠の)確認をもらわないといけない仕組みにしました。導入に1番反対したのは副社長のAさんで、激論を何度も交わすことに。松本さんも自分の行動に賛同していて、最終的にAさんも、社員も結局は従うことになりました。

 それに加えて、メールなどのビジネスマナーもしっかりと教え込んだんです。『自分はプログラマーだから関係ない』という社員もいましたが、自分が用意したセミナーに無理やり出席させました」

 会社を健全化して、自身が注力すべきアプリ開発に集中し始めていた田中さん。しかし、突然事態は急変をすることになります。

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