いきなりステーキとガスト、両者赤字も明暗くっきり。創業者ならではの荒業が | bizSPA!フレッシュ

bizSPA!フレッシュ

いきなりステーキとガスト、両者赤字も明暗くっきり。創業者ならではの荒業が

ビジネス

 2022年夏、同じタイミングで通期業績を黒字予想から赤字へと下方修正した会社があります。「いきなり!ステーキ」のペッパーフードサービスと、「ガスト」のすかいらーくホールディングスです

いきなり! ステーキ

いきなり! ステーキ ©Nagahisa_Design

 ペッパーフードサービスは1億3800万円の黒字から8億6800万円の赤字へ、すかいらーくは40億円の黒字から20億円の赤字へとそれぞれ修正しました。どちらも苦戦しているように見えますが、実は再建への道筋がついているのはペッパーフードサービス

 同社は創業者の一瀬邦夫氏が社長を辞任し、長男の健作氏にその座を譲りました。業績悪化の責任をとっての辞任とされていますが、どちらかというと邦夫氏は再建に向けた泥臭い仕事を終え、会社の成長を次の代に託したように見えます。その一方、すかいらーくは苦戦も予想されます。

純損失「8億6800万円」の重み

 ペッパーフードサービスの業績から説明します。2022年12月期第2四半期に8億6800万円の純損失(前年同期間は1億8300万円の純損失)を計上しました。コロナ禍の真っ最中だった昨年よりも損失額が大きくなっています。

 ペッパーフードサービスは、両期間ともに新型コロナウイルス感染拡大に伴う協力金を得ています。2021年12月期第2四半期が5億2900万円、2022年12月期第2四半期が10億5100万円です。2022年12月期第2四半期の損失額が大きいのは、11億9900万円もの減損損失を計上したためで、2021年12月期第2四半期の減損損失は2000万円でした。

 減損損失とは、店舗の収益性が悪化した際に計上するもの。当初見込んでいた店舗の収益が得られずに減価する会計上の概念で、現金が出ていくわけではありません

2019年12月末時点で493店あったのに…

いきなり! ステーキ

いきなりステーキ ©貴美子 島田

「いきなり!ステーキ」は2019年12月末時点での店舗数が493店ありました。2020年12月末は287店。1年間で206店も減少しています。さらに2021年も100店近く閉鎖しました。

 新型コロナウイルス感染拡大という、前代未聞の出来事を前に、多くの飲食店はどう動くべきなのか見極めていました。そのような状況下において、協力金がばら撒かれることになります。営業が制限されるとはいえ、飲食店は手放しで運転資金の一部を得ることができるようになりました

おすすめ記事