高校生でバイク運転免許は普通?山梨県民が語る「ご当地アニメ」のウソホント
近年「様々なアニメ・漫画作品の舞台」として脚光を浴びている山梨県。山梨県内の学校に通う「生まれも育ちも山梨県」の筆者・しばうみ(@shiba_asteroid)が、山梨県南部・南巨摩郡身延町周辺を舞台に高校生がキャンプを通して友情を深める漫画・アニメ・ドラマ作品「ゆるキャン△」内に登場した「山梨グルメ」の真実に、前回の記事ではスポットを当てた。
今回は引き続き、「ゆるキャン△」テレビアニメシリーズの作中に登場する「山梨県民の生活」の真実について、県民の約80万分の1である筆者・しばうみがジモト目線でゆる~く解説・検証していこう(この記事には映画「ゆるキャン△」のネタバレはありません)。
Q:山梨県では高校生でもバイクの運転免許を取るのは普通?
――A:アニメの舞台では「免許は高校生で取るもの」。
ゆるキャン△では、作中にしばしば主人公である志摩リンが「ヤマハVino(ビーノ)」風のスクーターに乗ってキャンプに出かける様子が描かれている。しかし、その描写を見て「入学と同時に運転免許を取ることを許可している高校は少ないのではないか」と思った視聴者も少なくないであろう。
実は「高校生でバイクの運転免許を取る」というのは山梨県では良くあること。筆者もつい最近まで「バイク免許は高校生で取るのが普通だ」と思っていたくらいには、県内各地でポピュラーな行動だ。山梨県では高校自体の立地や家の立地など通学条件が大変な場合の生徒は免許を取ってバイクで通学するのが当たり前という文化がある。
それは、山梨県が山がちな地域が多く、また、甲府市など都市部の高校まで長距離通学する生徒が少なくないことも理由として挙げられるであろう。筆者が通う高校でも最寄り駅までの距離が一定の距離以上あれば免許の取得が可能だ。もっとも、公共交通を利用できる場所に家がある生徒はバスや電車で通ったり、さらには自転車で山道を無双する生徒も少なくない。
Q.アニメでなでしこが乗る電車。実際にあの時間にあの電車が走っているの?
――A.車両は存在する。ダイヤは…?
アニメ2期を中心に、なでしこ達が電車に乗って通学するシーンがしばしば出てくる。筆者が毎日使っている路線が作中に出てくるだけでも嬉しいが、なでしこが実際に乗った車両、運行ダイヤがあれば聖地巡礼になお嬉しい……ということで調べてみた。なでしこが乗車していた車両とダイヤを特定すべく、作中の描写を参考にして、
・朝、JR身延線・内船(なでしこ宅)→甲斐常葉(高校所在地)へ向かうロングシートの電車
・夜(日没後)、JR身延線・甲斐常葉→内船/甲斐常葉→身延/身延→内船に向かうロングシートの電車
を条件として設定したうえで、実際に身延線に乗車して検証してみたところ……。