靴下、スーツの汗臭さを一瞬で除去。残暑を快適に過ごす格安テク
歴史的猛暑だった2018年の夏。9月も半ばを過ぎましたが、まだもう少し残暑も続きそうです。蒸し暑い季節は大量にかく汗がにおいトラブルの元ですが、肌寒くなると今度は蒸れた足元が発生源になります。
季節がもたらすにおいについて、体臭のプロ・五味クリニック、五味常明院長が解消策を伝授してくれました。
気温が上昇すれば体からは大量の発汗がありますが、この汗にはおしっこと同じアンモニアなどの成分も含まれます。なので、細菌が繁殖してしまうと、あの独特の「汗臭い」においの原因になるのです。
あの汗臭さの原因になるのは…?
暑い時期の“汗対策”について、五味院長はこう語ります。
「汗は蒸発する際の気化熱で体温を下がる働きがあるので、暑い時期の衣服は発汗の邪魔をしないもの、湿度を高めない薄手のものを身につけてください。特に下着は発汗性、吸水性、乾燥性に優れたもので締め付けが強くないタイプがベストです。
それと、汗を拭く時は乾いたハンカチやタオルではなく、硬く絞った濡れタオルなどで拭きましょう。そのほうが汗の水分と一緒に雑菌やベタつき、においも同時に取り除くことができます」
夏の汗対策で一番気になる体の場所といえば、ワキが挙げられます。
「ワキ汗のにおいは“三段処理”で解消を図ってください。まず制汗剤を塗布して発汗を抑えます。これはつけた後に薬剤を乾燥させるとより効果的です。次はかいた汗の処理ですが、そもそも汗自体は無臭に近いものなので、かいたらすぐに拭き取るのが一番のにおい防止策です。
そして汗を下着や衣服に染み込ませないこと。腋の場合はパッドを使って染み込みを防ぎましょう。それでもにおいが心配だと言う人は、抗菌消臭に特化したデオドラント剤を使ってください」
衣類の消臭にオススメの薬剤は?
サラリーマンの場合、外回り中にスーツやシャツなどに汗臭いにおいが移ってしまうことは避けたいです。
「もちろん衣服用の消臭剤がありますが、より安上がりに済ませたいなら『セスキ炭酸ソーダ』がおすすめ。水に混ぜて事前にスーツにスプレーしておけば防臭効果が期待できます。
しかもこの薬剤はアルカリ性なので、酸性のにおいである若年性加齢臭の防止にも効果が見込めます。少量なら数百円で売っていますから、家計にも優しいのではないでしょうか」