自分が炎上したらどう対処すべき?クリエイターが知るべき新常識
ミュージシャン、YouTuber、ライター……クリエイターとして、創作を楽しく、長く続けるためには、知っておくべきお金、ビジネスモデル、マナー、法律や契約のことが多々あります。クリエイターパートナー事業を展開する「しろしinc.」CEOの山田邦明さんは、弁護士としても、会社の代表としても、多くのクリエイターたちと仕事をしてきました。
そんな山田さんが創作活動を続けていくために必須のスキルなどをまとめた著書『クリエイター1年目のビジネススキル図鑑』(KADOKAWA)が5月に発売になりました。今回は同書から、「トラブルや炎上が起きたときの具体的な対処法」について一部抜粋します。
請求書を送ったのにお金が振り込まれない!
僕はこれまで1,000人以上のクリエイターの「こんなときどうすればいいの?」という相談にのってきました。ここでは、これまでに相談を受けてきて多かったトラブルや、よく起こりがちなトラブルへの対処法を紹介します。これは「トラブル」として慌てる前に、「確認いただけますか?」とメールするだけで、すぐに振り込まれることもあります。思った以上にこれだけで終わります。
企業にもなると大量の請求書の処理をしている場合もあり、また関わっている人も、現場の担当者、決裁権者、経理の人などと多く、そのどこかでエラーがあって振り込みが止まっていることもよくあります。
「また仕事をお願いしたい」と思われるのは
もちろん組織としてそのようなことが起こらないようにすべきなのですが、人が誰しも常に完璧ではいられないように、企業もまた、常に完璧というわけではありません。そんなときにいきなり「不払いだ!」と大騒ぎして、SNSのような誰でも見ることができる場で暴露したり、「法的手段に訴えます」などと攻撃的なメールをしたら、相手はどう思うでしょうか?
クライアントは「申し訳ない」と十分自覚し、急いで対応しながらも、こんなやっかいなクリエイターに対しては「もう二度と仕事はしない。それが安全だ」と思う可能性が高いです。
逆に、自分が忘れていたにもかかわらず、「こちらで振り込みが確認できませんでした。もしかしたら請求書がうまく届いていないのかもしれません。必要でしたら再送いたしますので、改めてご確認いただけますと幸いです」のように、自分の顔を立てて確認のメールを送ってくれるクリエイターのことは好きになるでしょう。
「また仕事をお願いしたい」と思うはずです。人間なんてそんなものです。ぜひ皆さんも、後者であってもらえたらと思います。