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慶応大生が立ち上げた話題の「歩く広告バイト」。効率よく稼ぐコツを聞いてみた

ビジネス

ユーザーの声を大切にする

ストチャー

「利用者からの声を大事にしている」という小野塚氏。実際に利用した人の声からもヒントを得ている。

「食事を配達するなど、『目的を作ったほうが歩きやすい』とユーザーさんからの声もありました。なので『配達しながら広告で稼げる』という二重で稼げるサービスをやっていきたいです。既存の“UberEats”さんや“menu”さんがコラボしてくれることはないと思うので、自分たちでやっていきます」

 また、「エリアを広げて欲しい」「平日もやってほしい」との要望もあったそう。

当初は単純に人がそこまで集まらないと思っていたのでエリアも限定したのですが、今後は渋谷全体と新宿、秋葉原などの繁華街に広げていきたいです。あと、自分たちでも日中に歩いていて、ユーザーさんたちにこんな暑いなかを歩かせるわけにはいかないなということで、働ける時間は17~21時までと決断しました。

 夕方のほうが広告として画像がしっかり見やすくなるのもメリットです。今のところ限られた時間しかないので、それ以外にできるように、食事を配達できるなどの付加価値を詰めています」

 小野塚氏はストチャー!がここまで伸びるとは思っておらず、他にも電気自動車の充電器の事業も進めていたようだ。「ひたすら頑張るしかないですね」と語った小野塚氏の目は、何かを手応えを感じているようにも見えた。

<取材・文・撮影/大川藍>

ライター。スイスで滞在中にフリーランスとして目覚める。おつまみ系や占い、インテリア系も執筆中。興味のあるものならなんでも記事にしてしまう遅咲き主婦

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