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優待廃止の流れが加速!それでも買うべき「株主優待が魅力」の5銘柄

コラム

逆境に負けない優待投資術とは

 このほか燃料費高騰で優待の配送コストがかさむなど懸念材料は尽きない。個人投資家としてみれば、厳しい状況でも廃止されにくい優待を選ばないと、優待廃止が発表された途端、株価暴落もありうる

「まず過去に優待を改悪した企業は、優待廃止のこの流れに乗ってさらなる改悪や廃止となる可能性がある。その点、本業に直結する優待内容だと継続しやすい。たとえばANAやJALの優待は航空運賃を割引しますが、企業は優待利用者の有無にかかわらず飛行機を飛ばしているので、追加負担は限定的です。

 ほかには、くらコーポレーションのように偽造券対策でデジタル券を導入した企業もシステムに投資しているので当面の廃止はないと見ます。また当然ですが業績が堅調でないと優待を維持できないので、業績が伸びているか、株価が高すぎないかもチェックすべき」

いま買うべき優待銘柄が見つかる3箇条

 一方、悪材料に見える優待廃止も冷静に分析すると投資妙味が見いだせるという。

「近鉄エクスプレスは21年の5月に優待廃止を発表すると株価が下がった。ただ同時に20円を増配しており、業績が悪かったわけではない。株価はその後も右肩上がり。きれいなチャートを描いてます。

 優待目当ての個人投資家を集めて株価を維持する企業と、業績好調の大企業では廃止の意味合いが異なるので、優待廃止=即売りではなく、内容を分析してむしろ下がったところをリバウンド狙いで買う方法もあります

 これが優待株選びの新基準。優待廃止が続くなか、覚えておいて損はない。

【いま買うべき優待銘柄が見つかる3箇条】
① 過去の改悪履歴を確認せよ
② 本業と無関係な優待内容は警戒
③ 業績が伸びているか、PERが割高でないか

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