年収240万→1500万円に増やしたリーマンが教える、転職のベストタイミングとは
新年度が始まり、転職や副業解禁のニュースを耳にするたび、心がざわつく人もいるだろう。より高い給与、よりよい待遇を求めるのは、誰しもに当てはまることだ。
年収240万円の地方ホームセンター勤務から、5回の転職で本業の年収を1500万円に増やしたmotoさん(@moto_recruit)。副業の4000万円と併せて、32歳時点で年収5500万円を稼ぎ、「次世代型サラリーマン」のモデルケースとして大いに注目を集めた。
今回は、「転職のベストタイミング」について、ベストセラーになった初の著書『転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方』より紹介したい(以下、同書より一部編集の上抜粋)。
転職におけるベストなタイミングとは?
「石の上にも三年」という言葉があるように、仕事においても「とりあえず3年は働いたほうがいい」という声をよく聞きます。入った会社で3年はガマンしないと「履歴書に傷がつく」という意見です。でも僕は1年半しか会社に在籍しなかったこともありますが、年収を上げて転職をしています。
大事なのは「在籍期間」ではなく「期間における中身」です。ツラいことを3年間ガマンすれば、必ず高い能力がつくというものではありません。面倒見の悪い上司の下で、言われたことだけを3年間こなしてきた人よりも、1年間を自分の成果に費やしてきた人のほうが市場価値を上げられるのは明白です。
能力の低い上司や同僚に囲まれてだらだら過ごす1日と、自分の能力を高めてくれる優秀な上司の下で過ごす1日は「密度」が違います。後者は、例えるなら「精神と時の部屋」です。
在籍期間よりも「期間の中身」が大切
精神と時の部屋は、漫画『ドラゴンボール』に登場する修行部屋のことで、この空間では、外の世界と時間の進み方が違う設定になっています。精神と時の部屋では、1年が外界の1日に相当します。ゆえに、この部屋で修行をすれば、1年分のパワーアップを1日でできるのです。
転職も同様で、在籍期間よりも「期間の中身」が大切です。ただ時間が過ぎるのを待って仕事をするよりも、常に転職市場から求められる能力や成果を追い求める人材でいること。同時に、日頃から求人情報を集めて、いい求人が出たタイミングで、いつでも出られるようにしておく姿勢を保っておくことも重要です。
ただし、「転職してはいけないタイミング」は明確に存在します。「今の仕事がツラい、嫌になった」というタイミングです。