相手に強い印象に残す「褒め方」のポイント。 脳は「仲が良いはずだ」と誤解
男女問わず、「好きな人に好かれたい」とは誰もが一度は思ったことがあるはずです。大学卒業後は大手商社で働き、「国籍問わず異常にお客さんと仲良くなることが得意だった」と語るのは、登録者数10万人超えを誇る脳ハック系YouTuber世良サトシさん(@serasatoshi)。
普段は恋愛に特化した「脳ハック」を発信することの多い世良さんですが、ビジネスシーンや一般的な人間関係にも活用できることが多いと言います。そこで今回は、昨年2021年4月に販売して以降1年ほどで8度の重版がかかるなど話題の書籍『脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる』(KADOKAWA)より、「相手に強い印象に残す「褒め方」のポイント」を中心にした「脳ハック」を紹介します(以下、同書をもとに抜粋)。
具体的なワードをたくさん使う
相手の記憶に自分のイメージを強く植えつけて思い出してもらうためには、会話に具体的なワードを盛り込み、会話を盛り上げみるのもおすすめです。たとえば、「昨日ジュースを飲んだ」とだけ伝えるのではなく、「今日池袋でベトナム産のパッションフルーツジュース飲んだんだけど、おいしかった」と伝えてみてください。
相手の記憶で「池袋」「ベトナム産」「パッションフルーツ」という言葉が活性化され、「池袋よく行くの?(私、先月服買いに行ったなあ)」「ベトナム産の果物っておいしいよね(ベトナムって確か冷凍のライチとかスーパーで見かけるなあ)」など、相手はあなたの発した言葉と繋がる経験を脳内で思い浮かべるので、会話が盛り上がりやすくなります。
普段は「池袋」「ベトナム産」「パッションフルーツ」という言葉をあまり使わない人であれば、これらのワードを聞いた時に他に想起するものがないため、あなたを思い浮かべてもらいやすくなるのです。また、会話の内容がポジティブなものなら、ポジティブなイメージがあなたの印象に重なり、好意が増す可能性も高まります。
とくに使いやすいワードは「つい食べたくなる物」「つい行きたくなる場所」です。「なんか無性にチロルチョコ食べたい、カルディに売ってるかな?」「タイのカオサンロード行って路上でパッタイ食べたすぎてやばい」など、自分が使いやすいワードを事前に洗い出しておくと、実際の会話で出てきやすくなります。
脳に「仲が良いはずだ」と誤解させる
笑顔でいること、一緒にいる場で笑うこと、笑いを取ること。どんな形であれ、笑うことは他人を惹きつけます。不審に思う相手や興味がない相手と一緒にいる際に笑うことは少ないですよね。だから、あなたが笑顔や笑いを日常的に取り入れることで、相手に「この人とは仲が良い」と認識させることができます。
笑いであれば「そんなに会ったことがなかった人と一緒に笑った。ということは、こいつは一緒に笑うくらいには仲が良いはずだ」と、笑顔であれば「この人は私と一緒にいる場でニコニコしている。ということは、一緒にいて笑顔になるくらいこの人とは仲が良いはずだ」と、相手の潜在意識が無自覚のうちにこのように帰属します。
そのため初対面や気まずい関係であっても、恒常的に「笑い」や「笑顔」を取り入れていくことで、相手と仲良くなるのに役立つのです。つまり、自分の表情を豊かにするように鍛えることで、あなたの「好かれる力」を上げることができます。
たとえば、「口を閉じて舌の先で歯ぐきの表側をなぞるように舌を回し、これを右回り左回り各10回繰り返す」と表情筋が鍛えられて豊かな表情を作ることができます。3分でできるので、毎日お風呂に入る時にでも実践してみてください。