建設業界が“3K労働”イメージ払拭に「甲子園」を開催。3代目理事長の思い
コロナ下での今大会への意気込み
新型コロナの影響があり、こだわっていた生のプレゼンテーションができないということで昨年の大会は中止されている。2022年は、必ず開催可能なカタチでやりたいということで、事前にドキュメンタリータッチな映像を作ってプレゼンテーションを組み込むという方法を取った。
「一度お休みしていたこともありますし、甲子園が本当にやりたいことを1年間通して活動した集大成です。ぜひ今回の甲子園を体感して『うちの会社もやってみたいな』という会社さんが1社でも増えることを期待しています。
ただ、甲子園の活動自体は特別なことではなく、日常生活の中で誰もができることです。たまたま居酒屋で隣同士になった人が『明日から仕事に行きたくない』とボヤいていたら愚痴を聞き、『どうしたらいいだろう?』といっしょに考え、『明日も頑張ってみよう』という気持ちになってもらえたらこちらも嬉しい。そういう活動です。
建設業界の方に限らず、いまの自分の現状にモヤモヤしている人や何かを変えたいと考えている人には、ぜひ足を運んでもらいたいです。もちろん、建設に携わる方たちが甲子園を観覧し、帰り道の居酒屋で自分たちの会社と置き換えてディスカッションしてもらえたら、非情に嬉しいですけどね」
職種は違っても、建設職人甲子園の取り組みが参考になる企業や会社員も多いのではないだろうか? 自分が携わっている会社や職場の人たちのことを知り、理解して声を上げていくことは当たり前のようで難しく、とても大切なことと言えるだろう。
<取材・文/山内良子 写真提供/一般社団法人建設職人甲子園事務局>